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インタビュー  ホテル・ニッコー・バリ ベノア ビーチ 総支配人 長谷部 昌也氏

バリ島の3地区をグリーン・ゾーンに認定 トラベルバブルに向けワクチン接種を優先

【月刊HOTERES 2021年06月号】
2021年06月14日(月)
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メディカルツーリズムを意識した地元病院との提携
メディカルツーリズムを意識した地元病院との提携

ビーチフロントにある絶好のロケーションに位置し、インドネシア・バリ島で唯一の日系ビーチリゾートホテルとなるホテル・ニッコー・バリ ベノア ビーチは、日本のおもてなしとバリ島の伝統を融合させた独自の特徴を持つ。インド洋に面したスイートルームを含む、合計188 室の広々とした客室を提供。日本の居酒屋スタイルを取り入れた和食など、多種多様な四つのレストランとラウンジ、バー、宴会・会議に適したファンクションルームやウエディングができる屋外会場など充実の施設を有する。新型コロナウイルスによる厳しい状況が依然として続く中、トラベルバブルの実現を目指すインドネシア政府の動きを見据えながら新しいビジネスの在り方にチャレンジする総支配人の長谷部昌也氏に話を聞いた。

ヘリコプターを利用したウエディングプランが好評
ヘリコプターを利用したウエディングプランが好評

立地するヌサドゥアでは約半数のホテルが
休館に追い込まれ、厳しい状況が続く
 
▶バリ島におけるホテル業界の状況を教えてください。
 
 ホスピタリティーコンサルティングのHorwath のマーケットレポートによると、2020 年のバリ島全体のホテルの稼働率は22%でした。2019 年が73%でしたので、新型コロナウイルスの影響によって約51 ポイント落としたことになります。
 ADR は2019 年が136USドル、2020 年が119ドルで、結果としてRevPAR は2019 年が99ドル、2020年が26ドルと、前年比74%減という厳しい状況でした。
 
▶コロナ禍によって、バリ島の客層は大きく変化していますか。
 
 2020 年3 月20 日にインドネシア政府はビザの発給を停止し、4 月2 日から外国人の受け入れが事実上禁止となりました。従来はオーストラリアと中国がバリ島観光客の約40%を占めていましたが、現在は国内にしか観光需要を見込めません。
 
 2021 年5 月4 日からシンガポール航空の定期便が週2 回、バリ島に就航する計画もあったのですが、5 月2 日にキャンセルになったまま、就航を再開するめどは立っていないのが現状です。
 
 今のところインドネシア政府は、シンガポール、中国、UAE、韓国の4 カ国とのトラベルバブルを開始させたい意向を示していますが、インド型や南アフリカ型などの変異株によってコロナ感染の事態はまた大きく変わってきていますから、難しい局面はまだまだ続くでしょう。
 
 2021 年7 月をめどにバリ島の国境を開放し、外国人観光客を受け入れることを目標にしています。その達成のためにバリ島にある三つのエリア、ウブドとサヌール、そしてホテル・ニッコー・バリ ベノア ビーチがあるヌサドゥアをグリーン・ゾーンに定め、このエリア内で観光業に従事する人たちを優先してワクチン接種を今年3 月より開始し、当ホテルは5 月24 日に2 回目のワクチン接種を終えました。
 
▶観光業に対するインドネシア政府からの支援策はありますか。
 
 2020 年末に2019 年の納税額に応じた助成金の支給がありましたが、ホテルの運営を維持するには到底満たない厳しい金額でした。私どものホテルが立地するヌサドゥアでは、約半数のホテルが休館に追い込まれています。大半のホテルが社員をレイオフしたり、無給休暇の形で社会保険だけを負担する状態が続いています。
 当ホテルでも約6 割の社員に無給休暇の取得をお願いしています。

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