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2021年8月6・13日号 トップインタビュー 新日本海フェリー株式会社 代表取締役社長 入谷泰生氏

トップインタビュー 新日本海フェリー株式会社 代表取締役社長 入谷泰生氏

【月刊HOTERES 2021年08月号】
2021年08月11日(水)
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夏と冬の繁閑の差が激しいこともありスキー場のあるニセコで高級施設を開業

----小樽からのフェリー乗船の前泊需要もあったでしょうから、ホテルの効率は悪くなかったのではないでしょうか。

 ホテル開業と相前後して小樽観光が注目を集めるようになり、フェリーのお客さまに限らず、一般の観光客の利用も増えていきました。
 ただ、北海道航路は夏がピークで冬はさっぱりお客さまのご利用がないという状況で、繁閑の差に激しい波がありました。人材育成の観点からも、冬場はオーセントホテル小樽のスタッフをニセコのスキー場などに派遣したりもしていました。
 
  しかし派遣となるとスタッフのモチベーションはなかなか上がらないですし、安定もしません。その課題を解決するためにも、スキー場の近くにも自分たちの宿泊施設を持つべきだろうと考えるようになりました。この案については早くから検討していたのですが、なかなか適した案件が出てこなかったため、土地が決まらない状態が続いていました。
  
当時はインバウンドのブームはまだ訪れておらず、国内需要しかありませんでしたし、スキーそのものが下火になってきている状況でした。ところがそうこうするうちに時が流れ、やがてニセコの様相が大きく変化していったのです。 
 
----富裕層を中心に、世界からニセコに人々が訪れるようになったのですね。

私たちがニセコの構想を始めたころは、もちろん現在ほどの大きなトレンドはまだ出てきてはいませんでした。その中でとりあえずパイロットショップ的な出先を現場に構えてみないことには、ニセコで宿泊施設を展開する感覚がわからないだろうと考えました。その結果、このビジネスモデルであればある程度やっていけるのではないかと思いついたのが、18室のハイエンドなホテル旅館のスタイルでした。このアイデアが現在の「楽水山」につながっています。
 
  そのための土地がすぐに見つかったわけではありません。私たちは「里山に暮らすような滞在」のコンセプトのもと、スモールラグジュアリーホテルに相応しい場所を探したのですが、帯に短し襷に長しといった感じでなかなか難しかったです。最終的には現在の「楽水山」のある土地が見つかって、具体的に開業に向けたプロジェクトを進めることになりました。
  
  全室羊蹄山ビューはもちろんのこと、もう 1つの要素として「あまりゲレンデに近すぎない閑静な場所」がいいと考えていました。ハイエンドな小規模の宿泊施設に求められるのは、そういった環境だと思ったからです。 

----日本は小さな国なのですから、スイスのように高単価、高品質で勝負するべきだと思います。

 

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