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2021年9月3日号 トップインタビュー 神戸メリケンパークオリエンタルホテル 総支配人 松岡 正 氏

トップインタビュー 神戸メリケンパークオリエンタルホテル 総支配人 松岡 正 氏

【月刊HOTERES 2021年09月号】
2021年09月02日(木)
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“君ならもっとできる ”というひと言が後押しに

----1月 17日、阪神淡路大震災が起きた1995年 7月15日に「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」として開業されて以来、今日に至るまで神戸のシンボルホテルとして愛され続けています。またホテルマネージメントジャパン(HMJ)が運営するホテルのフラッグとして、さまざまな挑戦をされています。2005年に入社され、わずか 14年で総支配人に就任されました。

私自身、ホテルの総支配人になれると思っていませんでした。20歳でホテル業界に携わり30年が経ちましたが、今日に至るまでのさまざまな経験と上司であり、現在、HMJの代表取締役を務める荒木さんが当時このホテルの総支配人に着任された際、宿泊されていた客室に呼ばれ“君ならもっとできる”と言われ、仕事を任されるようになったことにより、マーケットを創り出していくことの面白さを実感しました。
 
 今は地元に愛され続けるホテルが持つ本来の魅力を従業員に伝え、何でも経験させること、そして“任せる”ことの大切さを常に意識しながら総支配人として勤めています。ホテル業界に入った当初は料飲部からスタートし、料飲部長時代は総料理長が不在であったため、調理部門も兼務する経験を得ました。調理スタッフを取りまとめていくことは並大抵のことではありませんでしたが、この経験があったからこそ、“君ならもっとできるはず”と言われたのではないかと思っています。 
 
----これまでにどのようなことをされてこられたのですか。

荒木さんが総支配人を務めていたときに、神戸の夜景をパノラマで楽しめる絶好のロケーションに「ビューバー」をオープンしようということになりました。世界の人にカッコいい神戸を見てほしいという思いからでした。私は料飲部門を長年経験していたこともあり、バー運営に関する知識は少しはありました。加えて音楽好きだったこともあり、店内のステージに神戸の老舗ライブハウス「チキンジョージ」がプロデュースする週末中心の生演奏を設定し、何度も交渉を重ね、神戸の街とともに生きてきたライブハウスの協力を得たとき、何か感じるものがありました。
 
 地元に愛されるホテルとして継続していくためには、まずは地元で活躍されている方々にご協力いただき、神戸の魅力を再発掘することの大切さを改めて実感した次第です。このホテルが持つ絶好のロケーションはもちろんですが、神戸が育んだ地元の方々との融合はホテルの枠を超えた体験の創造につながったと今も自信を持って言えます。それ以外にも本来無機質であるものが生きているものかのように感じさせたいという思いから、使用するメニューに神戸の代表格「神戸レザー」を取り入れ、グラスやドリンクにも徹底的にこだわりました。こういった一つ一つの想いの積み重ねが、最高なロケーションを背景に新たなスポット、マーケットを作り上げることにつながっていると思います。

 

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