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2021年10月1日号 トップインタビュー (株)スノーピーク 代表取締役社長 山井 梨沙 氏

トップインタビュー (株)スノーピーク 代表取締役社長 山井 梨沙 氏

【月刊HOTERES 2021年10月号】
2021年09月30日(木)
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アウトドアブランドからライフバリューブランドへ確実に躍進

----はじめに、スノーピークの企業理念を教えてください

 スノーピークは 1986年にオートキャンプ事業を立ち上げました。そして 1990年代初め、社員 30人ほどの企業規模のときにアウトドアブランド企業にとどまらず、キャンプを手段にして自然指向のライフスタイルを提供するリーディングカンパニーになる、という企業理念を打ち出しました。それから約 30年を経て、2014年に新規事業として本格的にアパレル事業を立ち上げたのです。自然指向のライフスタイルを提供するためには、日常的に着る服も必要ですし、食の提案も必要だという考え方を持っていましたので。
 
  そして私が社長に就任するタイミングの 2020年にミッションステートメントを「自然指向のライフスタイルから自然指向のライフバリューへ」と再定義しましました。まずは、“衣食住働遊”を通したライフバリューブランドへの可視化を目指しており、これは 5年ぐらいで実現できそうです。可視化をした後、それを実感して、人生価値を上げていける人たちを増やしていくことが未来 30年のビジョンです。その中で、現代社会で生きるために欠かせない環境問題、社会課題に対して、しっかりと問題解決型の事業を展開していくことが当社のあるべき姿だと考えています。 

 

----スノーピークをはじめ、勢いがあって伸びている企業に共通しているのは、哲学がしっかりされているところだと思います

 魂として持ち続ける部分と、その理念を持ちながらも時代に合わせて変化し続けてきたことが成長できた要因だと思っています。ぶれてはならない芯の部分、企業としての存在意義は、自然と人をつなげること、その中で人と人がつながるコミュニティーを作ることの 2点です。現代社会は自然から遠ざかっていますが、もともとは自然環境のもとに人間の生活は成り立っています。困難や危険が伴うからこそ、人間関係、信頼関係が深まり、一生付き合うことのできる仲間だってできる。社会活動や企業活動にその関係性が反映されれば、世の中はもっとよくなっていくとも思います。そのきっかけやタッチポイントをつくり、時代に合わせて進化し続けていくことが今後も重要だと思います。 
 
----今夏に開催された大規模展示会であった“Snow Peak LIFE EXPO 2021”(以下、LIFE EXPO)に参加させていただきましたが、展示イベントというよりも貴社のアティテュードとフィロソフィが感じられるフェスのようだと思いました

 キャンプ事業単体だと週末の過ごし方提案だととらえられるケースが多かったのですが、今回の LIFE EXPOは、当社が“衣食住働遊”を通して、平日の都市生活や日常生活にまで自然指向のライフバリューを提案できる企業にまで成長したことを、ステークホルダーの皆さまに示すことも一つの目的でした。同時に、
社内的にもスノーピークの可能性を実感してもらいたいと思いました。こうした取り組みは今年の LIFE EXPOが初めてです。社内の意識も、担当セクションの視野のみで仕事をする状況から、そこを飛び越えるような変化が生じました。例えばアパレル事業であれば、着ること+食の掛け合わせなど、事業ミックスの可能性も社内で感じ始めています。このように対外的にも、社内的にもインパクトのあるイベントだったと思っています。 

 

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