1872年に開校し、2011年に閉校した新道小学校
NTT都市開発(株)(本社・東京都千代田区)は 9月 14日、2025年夏に開業する京都府京都市の「元新道小学校跡地活用計画」の概要を記者会見にて発表した。 同プロジェクトは新道小学校跡地にホテルを新築、宮川町歌舞練場の建て替え、地域施設の整備の三つの柱で構成される。京都市・新道自治連合会・同社の三者で 9月 7日に締結した覚書に基づき実行される。
「“街の記憶の継承 ”と “新たな共存価値 ”の創造」をコンセプトに、新道エリアの歴史ある街の記憶を後世に伝えるとともに、新たな賑わいと地域活性化の拠点として新道エリアと花街文化のさらなる発展を目指し取り組む。
また、同事業では ICTを活用し、VR技術を用いて新道小学校や宮川歌舞練場の施設を取り壊し前にデジタルアーカイブ化し、開業後はコンテンツとして提供予定。
宿泊施設は敷地面積約 4014m2、延床面積約 1万 5529m2(ホテル 1万 53111m2、地域施設 218m2)の規模で、地上4階・地下 2階建ての全 89室を構える。
設計は隈研吾氏が担い、ホテル外観は歌舞練場や寺社仏閣をイメージしたデザインを施し、小学校跡地に現存するしだれ桜を移植、寺社仏閣に用いる庇の意匠や隣接する歌舞練場の装飾を踏襲する。また、エントランスは木組みの大庇や竹のスクリーンなどを組み込んでつくりあげる。
付帯施設にレストランやスパなどを備え、国内外から多様なゲストを迎える構想。なお、同施設を運営する運営会社ならびにホテルブランドについては同日時点で未定である。
街の記憶を継承して新たなデザインでつくりあげられる