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2021年11月26日号 トップインタビュー 花巻温泉(株) 代表取締役社長 安藤 昭 氏

トップインタビュー 花巻温泉(株) 代表取締役社長 安藤 昭 氏

【月刊HOTERES 2021年11月号】
2021年11月25日(木)
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着任直後、マルチタスク体制に切り替え

----花巻温泉は東北道花巻 ICより車で約 5分、いわて花巻空港から車で約15分、東北新幹線新花巻席から車で約 20分という交通至便な位置に立地されています。至便さを活用してコロナ前は空港を拠点に台湾や香港などからインバウンド集客にも積極的に取り組まれてきました。安藤社長は2014年 3月1日に着任されて以来、花巻温泉の改革に向け挑戦し続けていらっしゃいますが、始めに着任されてからの取り組みについてお聞かせください。

花巻温泉に着任後、取り組んだことは社員、パートさん含めた 300人に向けた個別のヒアリングです。一人 30〜40分のヒアリングでしたが、疑問に感じていることや、改善した方が良いことなど本音をお話いただけたことで、改善すべき課題が明確となりました。まずは全体的な組織づくりや勤務体制の見直し、集客・利益につながる入口の大切な部分である予約センターの人の配置などに着手しました。
 
----具体的にどのような取り組みをされたのですか。

花巻温泉には「ホテル紅葉館」「ホテル花巻」「ホテル千秋閣」「佳松園」の 4つの宿泊施設を運営しているのですが、それぞれの館に支配人と副支配人が配置され、スタッフの異動もありませんでした。例えば閑散期に宿泊予約がない施設のスタッフは休みとなりますが、閑散期でも宿泊予約のある施設のスタッフは出勤するなど、労働力にばらつきがあったのです。加えてお客さまが多くいらっしゃる土日が休暇に割り当てられていました。
 
 そこでまずは佳松園を除き施設単位の支配人の配置を止め、横並びでつながっている「ホテル紅葉館」「ホテル花巻」「ホテル千秋閣」、そしてフロント、料飲部など部門における壁も無くし、施設、部門を越えて自由にスタッフが働ける体制に切り替えました。忙しいところにヘルプにいくというマルチタスクです。大切なお客さまのために磨き上げる心を醸成させようと、温泉旅館として大切な大浴場の清掃の内製化も図りました。当初は戸惑いもあったスタッフもいたかもしれませんが、今では自由に行き来して、お互いに助け合うことで、“お客さま本位で親切、丁寧”という花巻温泉の経営理念を浸透させることができました。 
 
----渡り廊下では1本つながっている3館が、マルチタスクの導入によりスタッフの気持ち含めて 1つにつながったわけですね。またウエディング事業も強化されました。

着任当初は年間 76組でしたが、現在は 200組に達しています。2022年には 250組を目標に掲げています。ウエディング事業強化のためにはいかに多くの媒体に情報発信することができるかです。これまでは一年に 2、3回でしたが、結婚情報誌には毎号掲載するほか、クチコミサイトなど Webに関わる婚礼エージェントとの契約も進めました。また情報発信のためにハード面の改修も、チャペルの改装を皮切りに急ピッチで進めていきました。加えて当初 4名だったウエディング担当スタッフも新たに 3名投入、また 3名投入する前に、小さな個室から神殿を改装した事務所に移転させ、デスクも8台設置したのです。

 

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