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特別寄稿 この予算策定時期にデジタルインフラを見直しましょう IDeaS レベニューソリューションズ

IDeaS レベニューソリューションズ アジア太平洋地域 マネージングディレクター ユルゲン・オルテリー氏

【月刊HOTERES 2022年02月号】
2022年03月02日(水)
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IDeaS レベニューソリューションズ
アジア太平洋地域マネージングディレクター
ユルゲン・オルテリー氏

 ホテルにとって年間の予算を策定する時期は、最も重要な時期と言えます。毎年、何に予算を割くべきか見極める必要があり、特にコロナ禍で不確実性が高まる中では、予算編成の考え方も従来とは異なるでしょう。
 
ROIが期待できる分野へ予算投入する
 
潜在顧客にとってより魅力あるホテルになるための投資として設備投資があります。改装を行うことでホテルはマーケットでのポジションを再度確立し、宿泊客にとってより魅力あるホテルとなり、価格設定を上げることができます。
一方で、レベニューマネジメントシステム(RMS)のようなデジタルインフラへ投資をすることも適切なタイミングと価格で適切なターゲット顧客を惹き付け、長期的なビジネスの回復を支える上で極めて重要といえます。 今日、自動化されたRMSの重要性を認識しているホテルも増えています。RMSの活用は生産性のアップや収益向上につながるため、長期的な改装計画と比較し短期的な投資回収が可能となります。
 
回復に向けて、より価値のあるサービスに焦点を当てる
 
レベニューマネジメントの重要な目標として、客室やサービスの価格設定を適切に行い、ホテル全体の利益率を最大限に高めることがあります。そして、利益率を高めるためには様々なチャネルを通じ、様々な日に、異なるターゲット顧客に、それぞれのタイプの客室を適切な価格に設定し提供する必要があります。
それを実現するには、膨大な量のデータを処理しリアルタイムで分析を行う必要があります。決定すべき事項も多いため、これを自動化されたソリューションなしで人力だけで行うことは困難です。高度なRMSは、機械学習と予測アルゴリズムを活用し、ホテルにとって最適な価格と在庫を算出し提案します。
満室のホテルが必ずしも収益性の高いホテルとは限りません。レベニューマネジメントを導入していない場合、本来よりも低い価値で客室が販売されている可能性もあります。長期的に高い収益を見込める顧客ターゲットを特定するためは、宿泊客の行動全体を把握できるシステムが必要となります。
ここでは、ホテルのあらゆるシステムからデータを統合し、ターゲット顧客が好む消費行動とその全体的な消費金額を正確に把握する必要があります。これは顧客が滞在中に利用する料飲サービスやスパサービス、客室からギフトショップなど滞在中にかかるすべての付帯費用を分析する必要があることを意味します。このようなデータによって、より収益性の高い販売価格の設定を行うだけでなく、プロモーション、サービス、在庫のレベルについても、より多くの情報に基づいた意思決定を行うことができるようになります。
 
収益最大化とコスト削減へ向けてRMSを活用する
 
宿泊客の滞在経験と満足度を高めながら、人件費を含む運営コストを削減することも非常に重要です。繁忙期や閑散期にかかわらず、RMSが算出する予測をホテル運営全般に取り入れれば、スタッフ配置の検討にも活用できます。予測データが利用可能になると、現場のマネージャーは、客室清掃、フロント、レストラン、駐車場など、宿泊客数に影響を受ける部門で必要な人員数を適切に判断することができます。
また料飲部門では、需要の多い時期と少ない時期、また顧客層を把握することで、適切な時期に飲食材を仕入れ、食材ロスを削減することができます。
 
未来に投資する
 
ホテル業界にとってこの1年が容易な年ではないことは誰もが予想するところです。適切なデジタルインフラへの投資は、これからのホテルのビジネスの回復を支える大切な要素となるでしょう。
 
RMSがホテルビジネスの回復にどのように貢献するかについては、弊社ウェブサイトをご覧ください:www.ideas.com
 

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