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2022年4月15日号 トップインタビュー ホテルインディゴ軽井沢 総支配人 原めぐみ氏

トップインタビュー ホテルインディゴ軽井沢 総支配人 原めぐみ氏

【月刊HOTERES 2022年04月号】
2022年04月14日(木)
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リゾート地でありながら日常を営める快適性

----都心から新幹線でわずか 60分の軽井沢は、近年ワーケーションやステイケーション、移住者が増えていると同時に宿泊可能な多様な施設の開発も進んでいます。その中でホテルインディゴ軽井沢の魅力、強みをお聞かせください。

 「ホテルインディゴ軽井沢」は、関越自動車道、碓井軽井沢 ICから約 17分、JR軽井沢駅からも車で数分の場所にあり、立地的にはとても優位であると思います。IHGホテルズ &リゾーツが、世界で展開している「ホテルインディゴ」ブランドは、その土地ならではの「ネイバーフッドストーリー」をホテルのインテリア、アートワーク、サービスの細部まで表現した、新しいライフスタイル・ブティックホテルです。

 この地はかつて中山道の宿場町でしたが、明治以降は宣教師がサマーハウスを建て、西洋文化が息づく別荘地として発展してきました。ホテルインディゴ軽井沢は、軽井沢ならではの自然、歴史、文化をテーマに「別荘で過ごしている」というようなリトリート体験を提案していきたいと考えています。 

----ロビー棟、ダイニング棟、スパ棟、客室棟と分かれています。館内各所のアートワークがまるでギャラリーのようです。

 SDGsという観点で、木造を採用した2階建て 6棟で構成されています。インテリアデザインは、シンガポールのアストンデザインが担当。東西の融合が大きなテーマです。カラーを印象的に配し、棟ごとの特徴を持たせています。「ロビー棟」は、木のぬくもりが感じられるエントランスでは暖炉(だんろ)の香がお客さまを出迎えます。「スパ棟」には、宿泊のお客さまにご利用いただける大浴場とジムがあり、スパトリートメントはタイの「HARNN(ハーン)」を採用した「ザ・スパ byHARNN」。独立棟なのでウォークイン利用もしやすい動線です。「客室棟」は3棟・8カテゴリ、155室のうちスタンダードルーム(32m2)が 147室あります。
 
 ホテルのフォレストガーデンが見渡せるガーデンビュー、雄大な浅間山と小川のせせらぎを楽しめるリバービュー、リバービューのプライベートガーデン付きの 3タイプをご用意しています。またスイートルームは計8室あり、スタイリッシュなウォークインクローゼットや、自然と一体化するような開放的なバスルームなど、自然の中の別荘という雰囲気で過ごせます。
 
 例えば、ロビー棟のレセプションのバックには、夏の軽井沢の木々に降り注ぐ陽光をモチーフにした、タペストリー作家の染織アートが飾られています。オールデイダイニング「KAGARIBI」の壁面には木材とレジンを併用したアート、スパ棟には浅間山をモチーフにした作品を配しています。そして、全ての客室に軽井沢のネイバーフッド(町の建築、ストリートの様子、スポーツシーンなど)をテーマにした作品やグッズを置き、バスルームには漆喰(しっくい)のアートワークを配しています。
  
----軽井沢町では積極的にステイケーションやデュアルライフの受け入れを発信している印象です。また、ANAインターコンチネンタル別府リゾート &スパに次ぐオーナーの東京センチュリー(株)も軽井沢のさらなる発展に寄与したいと発信されています。どのような営業戦略を展開されるのでしょうか。

 開業記念特別プランとして、ステイケーション向けの「最大 30時間ロングステイ夕・朝食付き」(2022年 2月18日~6月30日の期間限定)を、2名様1室、1泊5万円~展開しております。通常 15時のチェックインを 11時に、翌11時のチェックアウトを17時に設定した最大30時間滞在が可能で、滞在中は「大浴場&サウナ・ジム」が無料なのでとても好評です。
 
 また海外へのインセンティブ旅行が難しい今、その代替として法人からのお問い合わせが増えております。プライベートスペース(2階)を有していることが検討の対象になったようです。軽井沢で、ホテル従業員の雇用創出やダイニングでの新鮮な地元食材の活用等により軽井沢地域の更なる発展など、オーナーが目指す軽井沢での方向性にも寄与していきたいと思います。

----リゾート地として成熟している軽井沢ですが、ホテル内レストランはどのように訴求していきますか。

 「ダイニング棟」の1階の「KAGARIBI」は宿泊のお客さまはもちろん、ウォークインでもご利用いただけます。地元の鮮度のいい野菜、そして、信州産をはじめとする肉類、日本海などから直送される海の幸などの食材を暖炉で仕上げる「薪火イタリアンレストラン」です。総料理長は、銀座のイタリアンレストラン「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」や「グランドハイアット東京」で研鑚をけんさん重ね、「パークハイアットニセコ」でホテルの新規開業の経験もある古村和也が着任。専属のベーカーやペストリーシェフもおりますので、パンもケーキも自家製です。

食事はア・ラ・アカルト、コース(昼 3600円~、夜 6000円~。税・サービス料込み)とも、東京から来るお客さまにもなじみやすい価格帯にしました。地元・近隣の方には口コミで広がって、すでにリピートしてくださっているお客さまも増えております。2階の「プライベートダイニング」は、木の温もりを生かした空間で、テンポラリーギャラリーの開催や、ご家族やご友人での貸し切り利用・パーティーなどに使いやすいと思います。また、企業の研修旅行などの際はミーティングスペースの需要にも対応できる設備のある、マルチファンクションスペースとなっています。

 ビバレッジについては、地元・軽井沢の新しいブリュワリーの「KOKAGEビール」をレストランで採用。ビールに対する考え方やコンセプトに共感できるものがありました。また、軽井沢をイメージしたオリジナルコーヒーの「ミズナラブレンド」は、22年に日本に上陸したフランスの「ベルヴィルコーヒー」がホテルのためにブレンド・焙煎(ばいせん)しています。

 

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