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特別インタビュー カルテック(株) 代表取締役社長 染井 潤一氏

特別インタビュー カルテック(株)代表取締役社長 染井 潤一氏

【月刊HOTERES 2022年08月号】
2022年08月16日(火)
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──光触媒を使った除菌脱臭機の優位性は、どんなところにあるのでしょうか。

 一般的な空気清浄機では、フィルター交換が 1年に 1回程度必要で、そのランニングコストが発生します。また、使用済みのフィルターというゴミも発生します。しかし、弊社の除菌脱臭機は、約 10年間フィルターを換える必要はありません。ただ、表面で化学反応が起こっていますので、反応後のカスみたいなものが溜まり、そのメンテナンスは必要です。方法は簡単で、よくホテルに導入している「ターンド・ケイ」という壁掛けタイプで言えば、3ヵ月に1回程度、一晩水に漬けるだけです。その後乾燥すると再生し、何百回洗っても除菌消臭の性能は落ちません。

 また、メンテナンスや洗浄場所の確保が難しいというホテル様には、弊社の洗浄サービスをご利用いただくこともできます(有料)。すでに定期契約で、使用済みフィルターをいただきに伺ったり、まとめて専用ボックスでご返送いただき、交換で洗浄済みのフィルターを送らせていただいているお客様もいらっしゃいます。洗浄時期もこちらで管理しますので、全くお手間は取らせません。もし、自社でメンテナンスを行いたいという場合は、 10~30部屋のフィルターを 1カ所に集め、湯船に着けていただく方法もあります。乾かす際は、室内に陰干しで大丈夫です。


新型コロナ感染対策や客室のニオイ対策にも

──新型コロナウィルス除去や客室のニオイ対策にも効果が高いと伺いました。

 ウィルス除去については、実証実験により効果が得られています。目に見えない、空気中に漂うウィルスを殺すのは、非常に難しいことです。現状、室内の空気を汚さずに除菌する技術は、光触媒以外にないと思います。部屋全体に高濃度オゾンを散布して消毒する方法がありますが、オゾンを換気で抜かないと人間は入れません。しかし換気をすると、外の新しい空気が入ります。その空気にウィルスが混ざっているので、本末転倒なんです。

 そしてもちろん、客室のニオイ対策としても有効です。客室には食べ物や体臭、香水など様々なニオイが溜まってしまい、次のお客様に貸せないというケースも耳にします。弊社の除菌脱臭機は 24時間、センサーがニオイを感知して分解しますから、チェックアウト後にオゾン消毒をしなくても、勝手にニオイは消えていきます。ちなみに空気清浄機でも、導入時は活性炭の効果でニオイが消えます。しかし活性炭は、早ければ 1ヵ月、長くても半年経つと、全くニオイがとれなくなってしまいます。フィルター交換は消臭にはあまり関係がありません。しかも規定通りの期間でフィルター交換をされていないと、カビのニオイを発生させてしまうこともあります。

 

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