九州経済調査協会が提供するDATASALADは、宿泊予約サイトより取得したデータをもとに算出している「宿泊稼働指数」を活用し、2022年 7月における新型コロナウイルス感染拡大による宿泊施設への影響を分析した。
宿泊稼働指数は日次の空室の水準を指数化し、九州経済調査協会が独自に推計したもの。それによると、2022年7月における全国の宿泊稼働指数は前月を上回り、3カ月ぶりに上昇。また、足下では新型コロナウイルスの感染急拡大がみられるものの、政府による行動制限措置がなかったことから、指数は前年を大きく上回っている。例年 7月は、海の日3連休を除くと、夏休みシーズンに入る月後半にかけて、指数は上昇するトレンドにあるが、新型コロナウイルスの感染再拡大に伴い、夏休みにもかかわらず横ばいでの推移となった。
現時点では第 7波のピークアウトは見えていない一方、政府は行動制限の発令・宿泊キャンペーンの全国的な取りやめには慎重で、8月も緩やかな上下で推移すると考えられるという。
宿泊稼働指数の推移(全国)稼働状況が良い場合は 100に、稼働状況が悪い場合は 0に近づく