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オータパブリケイションズ主催 ホテルマネジメントセミナー in 東京

東京五輪、円安など急成長する日本市場 東京の世界におけるポジショニングとポテンシャルを再確認する

【月刊HOTERES 2015年11月号】
2015年11月06日(金)
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去る8 月24 日、当社主催による『ホテルマネジメントセミナー in 東京』がホテルニューオータニで開催された。今回のテーマは「東京五輪、円安など急成長する日本市場 東京の世界におけるポジジョニングとポテンシャルを再確認する」。会場にはホテル経営・運営の関係者を中心に約200名が集結、各分野のリーダーたちによる熱いトークに耳を傾けた。

プログラム
13:00 ~ 開会の挨拶
13:10 ~ 第1セミナー
RevPAR・顧客評価等定量的データに基づくニューヨーク、シンガポールと比較した東京の強みと課題」
講師:HMRI 吉崎夏来氏
14:45 ~ 第2セミナー
「良質な睡眠環境による差別化」
講師:㈱エアウィーヴ 代表取締役
会長 高岡本州氏
15:05 ~ 第3セミナー
「東京五輪待ったなし!! 今こそ設備投資しませんか?」
講師:㈱関電エネルギーソリューショ
ン 営業企画部営業戦略グループ部
長 温井孝宣氏
15:40 ~ パネルディスカッション
「東京、そして日本の持つポテンシャルについて」

【協賛企業】
株式会社 エアウィーヴ
株式会社 関電エネルギーソリューション
キーコーヒー 株式会社
株式会社 ケイティーエス
サッポロビール 株式会社
資生堂アメニティグッズ 株式会社
大和重工 株式会社
株式会社 タップ
株式会社 ドーワテクノス
株式会社 マイナビ
株式会社 四間堂
株式会社 ワインツリー

第1セミナー
RevPAR・顧客評価等定量的データに基づくニューヨーク、シンガポールと比較した東京の強みと課題」
講師:HMRI 吉崎夏来氏
 
 日本政府観光局(JNTO)が8 月19日に発表した1 ~ 7 月のインバウンド数は前年同期比47%増の1105 万人。年間では1800 万人を超えると見られる。861 万人だった3 年前の約2 倍以上に及ぶ好状況である。
 
 近年、コーネル大学の研究者がとある論文を発表し、世界のホテル業界に激震を与えた。その内容とは、「稼働率を重視し、需給の変動に応じた価格を変動させる『ダイナミック・プライシング』は中長期的にRevPAR を棄損する可能性がある」というもの。吉崎氏は「これからはダイナミック・プライシングではなくプライス・ポジショニングが重要である」とし、インバウンドのマーケットでのポイントを「レピュテーション」と説く。旅行計画の意思決定にはSNS(ソーシャルネットワーク)による口コミ評価や投稿画像による印象が大きい。よって提供されるサービスが料金に見合わなければ、口コミはディマーケティングなものになってしまう。だが逆に考えると、効果的なレピュテーションマネジメントが行なえればADR は上げられる。吉崎氏が東京都内で90 のホテルをアトランダムに選び分析したところ、予約サイトに外国人客の口コミが多く書かれているホテルほどランキングが上がり、ADR を上げることができていたという。

 吉崎氏はシンガポール、ニューヨークと東京の比較にも言及。現在のシンガポールは景気が悪く宿泊数・ADR・RevPAR において東京や大阪を下回っている。考慮すべきはニューヨークとの比較である。ニューヨークのラグジュアリーホテルが1 泊9 万円のとき、東京の国内資本のラグジュアリーは7 万円。この差額2 万円を上げるには、ホテル内の改善、特にアロットメントの問題、リアルエージェントとのしがらみの問題などを解決する必要がある。2020 年のオリンピックまでは天災などがない限り、インバウンドは確実に上昇したまま進む。上昇域のときに自分たちのホテルのプライスをどう打開していくかを考えていかないとRevPAR は上がらない、と吉崎氏は力説した。

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