OTA の登録・変更を一括管理
「かんざしクラウドEA」とは
 
内田　訪日旅行事業の状況はいかがですか。
 
吉村　宿泊業界のように順調に業績を伸ばしています。具体的な取り組みとして、弊社はもともと国内線が得意なので、まずは自社サイトの多言語化。現在7 ヶ国語に対応が可能です。ただ作っただけでは誰も見に来ないので、それをアジアの旅行会社やWeb メディアに対してOEMで提供。これにより日本国内での移動、いわゆる二次交通の部分でお客さまに貢献しています。アジアからのお客さまについてはまだまだ団体での利用が多いようですが、今後予想されるFIT の更なる流入を受け、利用される方も継続的に増加すると考えています。
 
内田　吉村社長がホテルやレストランを選ぶポイントについて伺えますか。
 
吉村　あまり贅沢をするタイプではありませんので、重視する点はコストパフォーマンスでしょうか。ただ一言でコストパフォーマンスと言っても、出張先で求めるもの、プライベートで求めるものは異なりますので、ホテルの立地とコンセプトに、適正と感じられる価格があればよいのだと思います。逆に選ばないポイントはあり、オペレーションがゲストではなく、効率重視のお店や施設です。ニュースなどでも外食産業は人手不足とされており、理解する部分もあるのですが、時々やりすぎだと感じる場面に遭遇します。そういった所には、どれだけ整った内装があっても、どれだけ美味しい食事があっても、二度と足を運ぶことはないでしょう。
 
内田　最後にホテルの方々へ向けたPR があればお願いします。
 
吉村　弊社と同じく、旅行業のシステム開発とサービス提供を行なう㈱ファーストキャメルとの共同サービスで「かんざしクラウドEA」の提供を、昨年7月1 日から開始いたしました。かんざしクラウドEA は販売サイトのプランを【一括で操作する】新しいシステムです。空室の在庫管理を一括で管理する「サイトコントローラー」とは異なり、主要なOTA（宿泊予約サイト）と公式サイトのプランを一括で操作することを実現しています。プラン作成に附随する新規作成や延長、画像加工を一元的に操作することで作業の手間を削減することができます。宿泊施設の労働環境改善を図りたい経営者の方、業務効率を向上させたい現場担当者の方に、ぜひお試しいただきたいと思います。

生産性の高いタイムコントロールを意識するため、会議室にはこのようなボードが設けられている