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トップインタビュー  ホテルオークラ東京ベイ 代表取締役専務 総支配人 山岡孝次 氏

商品力・ブランド力を高め、高収益ビジネス モデルを実現し“優良ホテル企業”実現へ

【月刊HOTERES 2016年03月号】
2016年03月18日(金)
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2013 年10 月に前任の池田正己総支配人から「優良ホテル企業の実現」というバトンを受け継ぎ、総支配人に就任した山岡孝次総支配人。目標達成のための三つのステップを掲げ、歩みを進めるとともに着実に実績をあげてきた。山岡総支配人にこれまでの手応えと今後の取り組み、さらに経営理念について伺った。


ホテルオークラ東京ベイ  代表取締役専務 総支配人  山岡孝次 氏

優良ホテル企業へのステップ最終段階に
 
総支配人に就任後、これまでに取り組んできたことについて教えてください。
 
 2013 年に累損の解消と経営体質の健全化を目指し、前任の池田総支配人(現社長)が掲げた「優良ホテル企業化元年」。その目標を受け継いだ私は、達成のための三つのステップを考えました。その第一ステップが「ゴーイングコンサーン(継続企業)の確立」をテーマにした「財務補強フェーズ」です。2011 年の東日本大震災以降、舞浜地区のホテルは大きな打撃を受け存続の危機に直面しました。当ホテルでは株主の支援を受け、これを乗り越えることができたのです。2013 年度末には長年の経営課題だった累損の解消も果たすことができ、第一ステップをクリアすることができました。
 
 第二ステップは同じく「ゴーイングコンサーンの確立」をテーマに、主役を株主から経営者と従業員に据えた「オペレーション補強フェーズ」としました。株主や本社に対し、まずソフトパワーで収益性を高められることを示し、このホテルに投資しても大丈夫だと信用してもらうことを目的としたフェーズと位置づけたのです。具体的には従業員の協力のもと、運営力中心に経営効率を高め、一定レベルの業績を続けることで内部留保を蓄えました。私はこれを別名「ビリーブ・ミー・プロジェクト」と呼びました。
 
具体的な業績はいかがでしたか。
 
 優良企業化元年の2013 年度から2015 年度の3 年間を平均すると、総売り上げが70 億円、GOP27%、EBITDA(減価償却前営業利益)9%となる見込みで、当初想定した以上の業績を達成できそうです。
 
 その背景として2013 年度は“東京ディズニーリゾート®(TDR)の30 周年効果”、2014 年度は“アナ雪効果”などの追い風が吹いたこともありました。また、2015 年度に関しては、そうした特需はありませんでしたが、婚礼部門の業績の回復に成功し前年度を上回る見込みとなっています。これで第二ステップもクリアできたと考えております。
 
来年度は、いよいよ第三ステップに突入ということですね。
 
 そうですね。2016 年度からは、いよいよ「優良ホテル企業の実現」へ向けて最終段階となる第三ステップに突入します。「オペレーション補強フェーズ」の後編として運営力に磨きをかけながら、適切な設備投資を行ない、商品力、ブランド力を高めて高収益なビジネスモデルを実現していきたいと考えております。
 
商品力、ブランド力を高めるために構想されていることはありますか。
 
 新しいものを開発する方向よりは、このホテルが持っている潜在的なパワーを引き出し、それを十分に活用したいと考えています。私が最も注目しているのが「建築デザイン」と「オークラブランド」の再熟成です。

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