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対談 鈴木 朗之 氏 ×吉田 修 氏 

相鉄グループ事業の第4 の柱である 「ホテル業」は相鉄グループの成長エンジンである

【月刊HOTERES 2016年06月号】
2016年06月17日(金)
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相鉄ホテル㈱ 代表取締役社長 ㈱サンルート 代表取締役社長 鈴木 朗之 氏
㈱相鉄ホテル開発 代表取締役社長 相鉄イン㈱ 代表取締役社長 吉田 修 氏

相鉄グループは、これまで「運輸業」「流通業」「不動産業」の3 本柱を基幹事業としてきた。そして2017 年に迎える創立100 周年を目前に控えた今、横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ、相鉄フレッサインに、2014 年に傘下に収めたサンルートを加えることで強化された「ホテル業」を4 本目の柱として位置付けている。相鉄ホールディングス㈱のもと、相鉄ホテル㈱、㈱サンルート、相鉄イン㈱、㈱相鉄ホテル開発の4 社で経営を推進するホテル業は、相鉄グループの成長エンジンとして大きな期待を集めている。相鉄グループホテル業を新たなステージへとステップアップさせる牽引役の鈴木朗之氏と吉田修氏が、目指すべき方向性について語り合う。
※以下敬称略

2020 年3 月期までに、相鉄フレッサイン
サンルートで直営50 店舗超を目指す
 
吉田 まだ相鉄ホールディングスという会社がなかった時代、相模鉄道は新規事業の一環として大船で宿泊特化型ホテルのフレッサインの展開をスタートさせました。2016 年5 月現在、フレッサインは16 店舗で展開しています。
 
 さらに14 年9 月、相鉄ホールディングスはM&A によって、㈱サンルートの株式を取得し、相鉄のホテル業の傘下にサンルートも加わることになりました。
 
 相鉄ホールディングスは、「運輸業」「流通業」「不動産業」を基幹事業として事業展開してきました。そしてサンルートを取得したことで、15 年3 月期決算より、第4 の柱となる「ホテル業」を報告セグメントの一つとして独立させるに至りました。
 
 ホテル業の売り上げ規模は年々拡大し、横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ、フレッサイン、サンルートの3 ブランドによる2015 年度の営業収益は360 億3100万円。相鉄ホールディングス全体において、約14%の売上構成比を占めるまでになりました。
 
 また、相鉄グループは、17 年12 月に創立100 周年を迎えます。100 周年とさらにその先を目指して、19 年度までに、フレッサインとサンルートの合計で直営店50 店舗超を達成しようと考えています。現在までのところ直営店については、フレッサイン16 店舗、サンルート17 店舗の計33店舗が営業し、8 店舗の新規店舗の出店計画が進行中です。計画通り新店舗がオープンすれば合計41 店舗ですから、目標の50 店舗まであと9 店舗となります。
 
鈴木 フレッサイン、サンルートの直営店の出店エリアは、首都圏、中部圏、関西圏が中心となります。それらに次ぐ都市でも例外的に条件のいい場所、例えば九州圏の博多エリア等には出店していきますが、基本的にはこの考え方となります。
 
 地方に関しては、サンルートのFC で展開を進めていこうという考え方を持っています。地方でどうしてもFC、MC でフレッサインをやりたいという方がいらっしゃればもちろん相談させていただきますが、基本的に地方においては、全国ネットワークの会社であるサンルートのFC 展開が中心となっていきます。
 
 宿泊特化型のマーケットは、バジェット、ミドル、アッパーの3 層に分かれていると言えますが、我々としてはフレッサインもサンルートもミドルのカテゴリーに位置付けています。そこで問題となるのは、フレッサインとサンルートの間に、どのような違いがあるのかということです。スペックを比較すると、これからのいわゆる新生サンルートの方がフレッサインよりも少しだけ部屋のスペースが広くなります。そして、この二つの同カテゴリーのブランドの直営店の首都圏、中京圏、関西圏における出店については、ケースバイケースで戦略的(オーナー様の要望、お客様のニーズ、ロケーション、土地の形、マーケティング的見地等々)に判断しながら双方の直営店を出店していくことになります。
 
 サンルートはもともと、FC によって全国展開をしながら発展してきたブランドです。その既存の全国ネットワークを活かしながら、FC の全国メリットを享受し、さらに地方を強化して全国展開の役割をサンルートが担っていくことになるわけです。そしてどちらかといえば首都圏をはじめとする大都市で直営を中心に展開するフレッサインとともに、ネットワークを広め相乗効果を打ち出していくことになるでしょう。

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