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トップインタビュー 東急ホテルズ 代表取締役社長 小林 昭人 氏

一人一人の成長に寄り添いながら アソシエイツ満足度、顧客満足度、 投資家満足度を実現していく

【月刊HOTERES 2016年07月号】
2016年07月01日(金)
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2012 年のV字回復後、4 期連続で営業黒字を計上している東急ホテルズ。16 年6 月1 日付で、代表取締役社長に就任した小林昭人氏に、2020 年の東京五輪に向け、活況を呈する観光・宿泊業でどのような指揮を執るのか、抱負を聞いた。


東急ホテルズ 代表取締役社長 小林 昭人 氏

景気回復、業績好調
今こそ、社内体制の徹底強化
 
❒2015 年7月に副社長就任を経て、この度の社長就任、おめでとうございます。まずは2015 年の業績と、16 年の現状(上半期)を踏まえた着地予想などをお聞かせください
 
 2015 年度の営業収益は828 億円、営業利益は2005 年の東急ホテルチェーンとの経営統合以降最高となる32 億円。直営ホテルの客室稼働率は85%、ADR は1. 3 万円(対前年11%増)と、こちらも過去最高値でした。宿泊者のインバウンド比率は28%です。
 
 今年度は円高・株安の影響か、これまでの一本調子の状況ではなくなっているのを懸念していますが、将来を見据えた設備投資と“人財”投資を積極的に行なっていき、営業収益、営業利益ともに前年を上回る目標の達成に向けて進んでいます。
 
 
学生のころからホテル業への就職を希望されていたそうですね。
 
 ホテルマンに憧れて立教大学観光学科に入学し、その後アメリカのデンバー大学でホテル・レストランビジネスを学びました。ホテルやレストランの経営学はもちろん、調理の実習も単位にありました。「Food Industry is Science!」といったフレーズをたたき込まれたりしました。
 
 母体のしっかりした企業かつホテル事業や海外事業を拡大させていた東京急行電鉄に入社したのですが、最初の配属先は自由が丘駅。そして、数字を勉強しようと財務部へ。ここで14 年間、企業の経営にかかわる財務ノウハウを吸収しました。その知見を生かす形で、その後はグループ企業の再建・再編などに携わってきました。入社から35 年かけてようやくたどり着いたホテル事業の経営ですから、自身が思い描いていた理想の姿を構築できたらと考えています。
 
就任後に手掛けていく施策について教えてください。
 
 東急ホテルズの歴史を振り返ると、1980 年代は毎年ホテルを出店していたほど輝いていた時代でしたが、今のアソシエイツ(スタッフ)の大半は、バブル崩壊後から続く経済不況に東日本大震災…と停滞続きの中で入社した世代ですから、かつての良かったころを知りません。近年、インバウンドの増加や2020 年の東京五輪効果もあり注目の観光・宿泊業とあって弊社の業績も上向き傾向です。今こそ、これまでガマンを強いていた部分を解き、「食の東急」の名声とともにアソシエイツが自信と誇りを取り戻し、新たな輝きを放つホテルチェーンを構築しようと考えています。
 
 そこで①アソシエイツがチャレンジしやすい環境づくり、②リノベーションへの大幅投資、③新規出店計画の加速、④要員確保と人財育成を今後の施策として就任時に宣言しました。

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