出雲大社経済効果285 億円
　島根県の観光入込客数は平成25 年の調査で年間3680万人と推計されている。観光客による消費額は1564 億円で、観光客1 人当たりの消費金額は、県外からの宿泊の場合およそ2 万5000 円とみられる。県への観光入り込み客の20%を占める最大の観光地は出雲大社である。平成25 年には800 万人を超える人々が訪れている。出雲大社は、古事記、日本書紀に物語られており、古代の神話の時代から祭られている。旧暦の10 月は神無月と呼ばれ、日本中の八百万の神々が、こぞってこの出雲大社に集合し、国中の神社は空っぽになる、とされる。この大社が平成25 年に「平成の大遷宮」を60 年ぶりに迎え、平成25 年の島根観光の経済効果は、日銀松江支店の計算によると285 億円と推計されるという。
 
高齢化率全国第3 位
　当県の面積は6708.2㎢、全国19 位。高知県より小さく、栃木県より大きい。人口は70.0 万人で全国46 位。47 位の鳥取県よりも12 万人多い。年齢構成比を見ると14 歳以下の幼年人口は12.7%、15-64 歳の生産年齢人口は55.8%、65 歳以上の老年人口は31.6% となっており、全国平均と比べると、高齢化率第3 位。県民分配所得は1.7 兆円で全国46 位で2 番目に小さい。45 位の高知県より200 億円小さい。一人当たり所得は236.3 万円で全国43 位で宮崎県よりやや高い。産業別構成比を見ると第1 次産業は1.9%、第2 次産業は22.3%、第3 次産業は75.1% で第2 次産業比率がやや低い。一人当たり工業出荷額は141.9 万円で、全国平均にくらべて6 割程度である。
 
ホテル客室数はやや伸びている
　飲食店数は14 年で3164 店。内訳を見ると食堂レストランが377 店で11.9%。専門料理店が760 店で24.0% を占める。その中で多いのは、日本料理店の230 店で7.3% を占める。次いで中華料理店が多く214 店で6.8% となっている。そのほか、そば・うどん店が137 店（4. 3%）、すし店が104 店（3. 3%）となっている。また、遊興飲食店、バー･キャバレー・ナイトクラブは733 店（23.2%）、酒場ビヤホールが562 店（17.8%）と両者で41.0% を占めている。以上のほか、喫茶店は343店（10. 8%）、バーガーなど、その他の飲食店は135 店（4. 3%）、09 年調査から飲食店から分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は382 店ある。ホテル数は13 年で67 軒、客室数は4425 室で90 年からの伸び率をみるとホテル数は全国の82.3% に対して81.1% と平均を下回っている、客室数は全国の105.1% に対して当県は111.1% と全国平均をやや上回っている。
 
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