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Season6 Part1 「香り」をホテルの価値にする Season6 Part1/ベイサイドホテル アジュール竹芝 

喫煙・禁煙の兼用ルームからニオイに対するリクエストが消えた

【月刊HOTERES 2016年09月号】
2016年09月23日(金)
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レインボーブリッジも見えるベイサイドホテルとして、国内外のお客さまに至福の時間を提供してきたベイサイドホテルアジュール竹芝

「ニオイ問題の解決」、それはすべてのホテルにとって永遠の課題の一つと言えるだろう。客室や廊下など大切なお客さまに提供する空間にこもった、タバコ、香水、香辛料などのニオイをどのような方法で消せばいいのか、多くのホテルマンは日々頭を悩ませているはずだ。住友化学とHOTERES のコラボレーションによって開発された「airnote(エアノート)」は、そうしたホテルの悩みを解決してくれるアイテム。「消して」+「香る」という新発想のコンセプトを持つ「airnote」を導入することで、ワンランク上の快適空間を実現する宿泊施設が増えてきている。シーズン6・パート1では、ベイサイドホテル アジュール竹芝の事例をご紹介する。

スプレー消臭剤、据え置き芳香剤ではタバコのニオイに対応しきれない
 
2016 年11 月、開業25 周年を迎えるベイサイドホテル アジュール竹芝は、「25」にちなんださまざまなプランやイベントを宿泊、料飲、宴会、婚礼の各部門で展開している。客室が面する方角によって、オーシャンビューとシティビューというまったく異なるロケーションを楽しんでもらえる特徴的な施設には、ビジネス、レジャーともにさまざまな利用目的のお客さまが訪れる。さらに伊豆七島の玄関口となる桟橋が近いことから、島に遊びに行く人たち、島から東京に来る人たちの拠点としての役割も果たしている。
 
ちなみに船の運航日は限られているため、島からビジネスのために東京を訪れた人が、商談後は船が来るまで客室をオフィス代わりにするといった使われ方もあるという。多種多様な宿泊客のニーズに応えるため、全122 室の約半数にあたる62 室が喫煙ルームとなっている。その中で特にニオイ問題がクローズアップされてきたのは、限られた客室数の中で、喫煙・禁煙の兼用ルームとして稼働しているツインルームや和室。広い部屋を希望する喫煙希望のお客さまに提供する一方で、ファミリーなど禁煙希望のお客さまにも、消臭対応した上で同じ部屋を使っていただく形を採っているからだ。
 
「122 室しかない客室を喫煙希望、禁煙希望に応えながら組み替えていく仕事は、担当オペレーターに大きな負担が掛かります」と営業課宿泊担当課長の岩瀬弘氏は言う。「頭を悩ませながら、パズル形式で最適な組み合わせを完成させた結果、兼用ルームを禁煙希望で使用することになった場合、消臭対応を念入りに行なわなければなりません」
 
客室清掃時に行なってきた従来の消臭対応の方法は、換気扇をフル回転させながら、スプレータイプの消臭剤を散布し、据え置きタイプの芳香剤を複数個設置するというものだった。そこまで徹底しても、お客さまから「タバコのニオイがする」と指摘を受け、結局はルームチェンジに至ってしまうケースもたびたび見られた。
 
「ニオイがあまりにもひどい場合は、夜までずっとドアを開けておかなければ消臭できないこともありました。スタッフが何回か部屋を見に行って確認しなければならず、かなりの手間が掛かります」と岩瀬氏は振り返る。
 
それまで使ってこなかったオゾン脱臭機の導入も検討しなければならないところまで、タバコのニオイ問題は大きくなっていた。ただ、オゾン脱臭機には時間や手間が掛かるというマイナス面もある。

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