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第103 回 鈴木 忠美  次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術 これからの人材育成

第103 回「リーダーが今やるべきこと」

【月刊HOTERES 2016年10月号】
2016年10月07日(金)
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鈴木 忠美
〈すずき・ただみ〉
1969 年盛岡グランドホテル入社。レストラン課長、料飲企画部長、副総支配人を経て96 年総支配人就任(98 年同取締役)。在職中には専門学校 盛岡カレッジオブビジネスで講師を務める。2003年東北ホテル宴会場支配人協議会(東北B.M.C.)会長就任(5 期10 年)。05年ホテルシティプラザ北上入社。同取締役サービス部支配人、現在は山形県東村山市クアハウス碁点にて勤務しながら、料飲業務従事者の資質向上を目指し、教育研修会の企画・運営を行なう。

リーダーは想定外を想定せよ
 台風10 号は日本気象台ができて以来の初めて東北に直接上陸し記録的大雨が降るので厳重注意と発表していたにもかかわらず、岩手県岩泉町では大勢の死傷者を出してしまった。せっかく気象庁から今まで経験したことのない大雨に警戒するよう言われていたのに、避難勧告を出さなかったため、老人ホーム前の川が氾濫し入所者全員が犠牲になったのである。そのとき地元町長は想定外だったと言ったが私は国であれ市町村長であれ、またホテルのリーダーには「想定外」は禁句だと思っている。なぜならばそれを言うならそのことを想定(予想)できなかったあなたの至らなさでしょう、と言いたいからである。やはり首長や企業の社長、またそれに準ずるリーダーは常に「想定外」という言葉で逃げるのではなく、日ごろから万一の場合を想定しておくべきなのである。参考のため、3.11 で被災したときの一番辛かったことは何かというと、避難者は口をそろえて何日間もお風呂に入れなかったことだという。今回この経験を生かし被災地域の温泉ホテルはいち早くお風呂を無料開放した。やはり地元から愛されるホテルであり続けるためには、今のうちにそのときやるべきことをリーダーは想定しておくべきなのである。

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