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第237 回 北村剛史  新しい視点 「ホテルの価値」向上理論 〜ホテルのシステム思考〜

第237 回『スターカテゴリー別事業特性とブランディング』

【月刊HOTERES 2016年10月号】
2016年10月07日(金)
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北村剛史
Takeshi Kitamura
㈱ホテル格付研究所 代表取締役所長
㈱日本ホテルアプレイザル 取締役
不動産鑑定士、MAI( 米国不動産鑑定士 )
MRICS(英国王室認定チャータードサーベイヤーズ)
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である㈱日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事

 
 今回は、宿泊市場をスターカテゴリーで再定義の上整理し、それぞれのカテゴリー別の事業特性およびブランディングについて考えてみたいと思います。
 
 まず、スターカテゴリーの弊社基準定義を改めてご紹介しますと以下の通りとなります。海外のホテル格付け基準のうち、アメリカの格付け基準やニュージーランドの品質認証基準等、顧客視点が重視されている基準構成を整理しますと、1スタークラスには清潔感や安全性が、また2 スタークラスには高い機能性に一定の快適性、拠点性、3 スターには高い快適性のほか豊富な料飲部門などのアウトレットやサービスの選択可能性、4 スターではパーソナルサービスの提供等の共感性、5 スタークラスには、エッジの効いた高いデザイン性や審美性、意匠性が求められています。それらを整理してみますと、個人の潜在欲求に関するマズローの欲求5 階層とリンクしていることが分かります。マズローの欲求階層では、底辺に「生理的欲求」があり、それが充足され「安全欲求」、その後に「社会性欲求」が芽生え、その上に「自尊心」や「承認欲求」さらには「自己実現欲求」や「審美性欲求」が現れるものと考えられています。世界で見られるホテル格付け基準では、個人の有するそれら階層別欲求に対応する形で、スターカテゴリー別基準構成が設けられているのです。
 

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