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特別企画 

2015年度  主要15ホテル経営分析  PART1 収益性の分析 徹底解剖5回集中連載

【月刊HOTERES 2016年11月号】
2016年11月25日(金)
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●分析/平尾進一
(ホテル会計システム研究所代表/公認会計士・税理士)
長谷川江利子
(事務所スタッフ)
 
 
当企画では、有価証券報告書を公表している日本のホテル企業から15 社の、2014 年度(2015 年3 月期など)の収益性、安全性、成長性、生産性、連結財務諸表の分析および減損会計の状況などから、5 週にわたって分析結果を掲載する。
※今回、㈱プリンスホテルが加わっている
 
 2015 年の日本の株式市場は、4 月に日経平均株価が15 年ぶりに2 万円に到達したが、6 月後半には米国の利上げやギリシャの不安が再燃、8 月下旬には中国株の暴落による世界同時株安の影響を受け日本の株価も下落に転じた。一方2015 年の為替相場は、1ドル120 円を中心に115 円から125 円の範囲で推移し、安定した円安傾向であった。この円安の影響やビザ発給要件の緩和などを受け、この年の訪日外国人観光客は前年比47%増の1973 万人で過去最高となった。
 
 その後2016 年2 月以降は急速に円
高が進行し、2016 年6 月末には1ドル103 円となった。この円高の影響などを受け、2016 年上半期において日経平均株価は大きく下落した。そのような中、2016 年上半期の訪日外国人観光客は前年同期比28%増の1171 万人で過去最高を記録しているが、円高や中国経済の影響で訪日客一人当たりの消費額は減少傾向にあるようだ。
 
収益性の分析
 
 最重要の総資本経常利益率(以下№1 の比率という)と次に重要な売上高経常利益率(以下№ 2 の比率)の加重平均は、分析開始の1967 年以来では、ともに1989 年度のそれぞれ6.5%と10.3%が最高であった。前回2014 年度は3.2%と7.6%で、3 年連続で回復していたが、今回2015 年度は2.9%と7.8%で前回と同程度の水準となった。
 
収益性1 位は
オークラニッコーホテルマネジメント
 
 ㈱JAL ホテルズは、2015 年10 月1日に㈱ホテルオークラのホテル運営部門を統合し、㈱オークラニッコーホテルマネジメントとなった。
 
 № 1 の比率11.8 %、№ 2 の比率32.7%、№ 5 の比率29.8%、№ 10 の比率0%ですべて1 位。№ 4 と№ 6 の比率は4 位であり、2014 年度に続き2015 年度も収益性1 位となった。旧㈱JAL ホテルズは2005 ~ 2006 年度に主要ホテルの土地建物を売却し、2005 年度末に120 億円あった有形固定資産を、2014 年度末には17 億8546 万円にまで減少させていた。さらに2015 年4 月にはホテル日航大阪についても子会社に移管し、資産を所有せずにホテル運営のみを行なうオペレーターとなった。また、借入金がないため№ 10 の比率は0%で帝国ホテルと並んで1 位であり、極めて運営効率が良いと言える。運営形態の違いなどにより一部の比率は算出できなかったが、№ 1 と№ 2 の比率は突出して1 位であるため、今回も収益性1 位という結果となった。2012 年度同社は、掲載30年超で初の1 位へと昇格し、以降今回で4 年連続の1 位を獲得している。
 
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