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HOTERES REPORT 太田進

フランス最高位「パラス」の称号を持つ The Peninsula Paris

【月刊HOTERES 2017年01月号】
2017年01月20日(金)
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①客室面積40 ~ 50㎡のデラックスルーム。ベッドはキングサイズ © The Peninsula Paris


②フランス語で「白い鳥」を意味する屋上のコンテンポラリー・フレンチ・ キュイジーヌレストラン「ロワゾー・ブラン」

フランスの由緒正しい建築物
 世界で10 番目となるザ・ペニンシュラパリは2014 年8 月1 日に開業。34 室のスイートを含む全200 室の同ホテルは、パリを代表するオスマン洋式とネオクラシック洋式が融合したクラシカルな建築である。同ホテルは1908年にマジェスティックホテルとして建設され、凱旋門に近い好立地というロケーションで、40 年間にわたり世界中の著名人や文化人に愛されてきた存在。それが冒頭で述べたとおり、ペニンシュラとしてヨーロッパ初進出のホテルとしてパリにオープンしたのである。本号が発売する2017 年には、ロンドンでのホテルプロジェクトも決まっている。昨年は痛ましいテロの影響もあり、フランス・パリ全体のホテルビジネスは厳しい年となったようだが、昨今急増する中近東からのゲストには、それほどの影響がなかったそうだ。その意味では、パリ市内のホテルは、本年以降の観光需要に大きな期待を寄せている。
 
 ザ・ペニンシュラパリの前身はユネスコ本部、1958 年から2009 年まではフランス外務省の国際会議場として使用されていた。このことからも、国民から愛されていた存在ということが分かるだろう。ただし経年劣化も進んでいたことからホテル開業前に修復作業を含む約6 年のリノベーションを実施。フランス屈指の職人による細かな修復工事を経て、ザ・ペニンシュラパリとして生まれ変わったのである。改装中の逸話は数知れず。ここでは省略させていただく。
 
私のお気に入りは
レストラン「ロワゾー・ブラン」
 
私はよくホテルを「人」に例えることが多く、「若い」とか「年齢を重ねた」または「まだ成長している」(赤ちゃんだから、まだまだ評価できない、疲れているなど)の表現を使うが、ここは外から見るととても長い歴史を経ており、 重みも感じるし、多くの人に愛用され、その歴史をみてきたというオーラさえ感じる。
 
 ホテルに入ると、美しく華やかで豪華な内装という印象を受ける。最上階にバルコニー付きのレストラン「ロワゾー・ブラン= L'Oiseau Blanc」があり、そのレストランからパリの街を眺めながらのランチは、私のお気に入りである。
 
 レストラン「ロワゾー・ブラン」はフランスの航空史に敬意を表し、1927 年に大西洋横断を試みたフランスの複葉機の名前に由来。それでレストランの外には実物の飛行機の模型が展示されているのも特徴的(写真)。


③屋内スイミングプール © The Peninsula Paris


④本格的な広東料理を楽しめる「リリ」

 
ホテルの期待を背負う中国料理「リリ」
 
 クリームカラーを基調とした客室はとても落ち着いている。同時に業界内では誰よりも早く、何年もハイテック関連機器を客室に導入してきたペニンシュラなので 多言語適応のインタラクティブ デジタルタブレットがあり(日本語ももちろんある)、部屋の照明、カーテン、冷暖房の操作から、ルームサービスメニューの閲覧やらさまざまなことができる。これに関しては世代間でオピニオンが違うが、便利という人と面倒という人に分かれる。私も微妙な思いである。
 
 現在ホテルとして注力している施設は中国料理「リリ」。このレベルのゴージャスな中国料理はなかなかパリにはないので、サービスと料理の安定性を磨いていけば、ミシュランの星も夢ではないだろうとスタッフ一同気合いが入っているのが分かる。またスパ・ウェルネス「ザ・ペニンシュラ スパ」は1800㎡というアジアンテイストで、ゆったりとしたスペースにてエクササイズやリラックスができる。私としては、特にプールが素晴らしいと思っている。
 
3 月に東京のペニンシュラと
コラボイベントを実施
 
 ホテルのテラスレストラン「ラ・テラス・クレベール」にて3 月にはザ・ペニンシュラ東京とコラボしたCherryBlossom イベントなどが予定されている。テラスを桜で一色に染めて、そこにザ・ペニンシュラ東京のペストリーシェフが参加して和のエッセンスが入ったアフタヌーンティーを提供するということらしい。ぜひホテレスの読者の皆さまもパリへ行く機会があれば、体験してみてはいかがだろうか。
 
 

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