日本政府観光局(JNTO)が3月15日に発表した2017年2月の訪日外国人客数は、前年同月比7.6%増の203万5800人だった。2016年2月の189万1375人を14万人以上上回り、2月として過去最高となった。
同局は、昨年は2月であった旧正月休暇が1月末に始まったことに加え、うるう年であった昨年に比べて、2月の日数が1日少なかったことなどから、訪日外客数全体の伸び率は1けたに留まったとしている。その中、航空路線の新規就航・増便、クルーズ船寄港数の増加、これまでの継続的な訪日旅行プロモーションの効果などが訪日需要の増加に寄与したと分析している。
2017年2月の年間状況と前年比推移は以下のとおり。
訪日外国人数(実数) 単位:千人 (編集部作成)
訪日外国人数前年比伸び率 (編集部作成)
市場別では、韓国、中国、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、ドイツ、イタリア、スペインの13市場が2月として過去最高を記録。中でも、インドネシアは50%近い伸びを示し、好調が続いている。
各市場別の数値は以下のとおり。
出典:日本政府観光局(JNTO)
訪日外客数のシェアの比較 2015年/2016年
同局は2017年3月について、「日本の広い地域で桜の開花シーズンを迎えるため、花見を目的とした旅行需要が見込まれる」とコメントしている。
日本政府観光局(JNTO)
http://www.jnto.go.jp/jpn/