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Vol.4 2017年1月6・13日号新年号 特 集 Ⅱ 私が後継者に求める資質 Vol.4 KPG HOTEL&RESORT 取締役社長 兼 COO 田中 正男 氏

コミュニケーション力=人間力

【月刊HOTERES 2017年01月号】
2017年01月06日(金)
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KPG HOTEL&RESORT 取締役社長 兼 COO 田中 正男 氏

 KPG HOTEL&RESORT は今後中長期経営計画の一つとして、沖縄2000 室構想があります。現在二つのホテル「オキナワ グランメールリゾート」と「カフー リゾート フチャク コンド・ホテル」を運営しており、あと2〜3 のホテル開業を目指しています。必然的に総支配人をはじめ、多くの幹部や中堅社員が必要になるということが大前提です。私が赴任して以来、人材育成グループやマネジメント養成トレーニングを行なっており、修了した25 名は誰もが計数管理、プレゼンテーション力を備えています。また、昨年からビジネスレベルで多言語を話せるスタッフを他業種から採用しトレーニングしています。
 
 ホテル運営において私が後継者に求める資質は、まず「多言語能力」「計数管理力」「プレゼンテーション力」の三つです。「多言語」については、英語はもちろん、中国語や韓国語、ロシア語などトライリンガルや、マルチリンガルが今の時代望ましく、「計数管理」はホテルを運営していく上で必要な数字を読み解き作ることができること、「プレゼンテーション」は自分が思ったことをしっかり表現し、相手に伝え共有することができる。この三つを大前提としています。
 
 さらに、コミュニケーション力のあり、相手の気持ちを深く考えることができることが大切です。「コミュニケーション力= 人間力」です。例えば部下が辛そうにしていることに瞬時に気付き、心のケアができることです。これは日ごろから関係性を築き、喜怒哀楽の共有ができているからこそ、対応できることだと思っています。幸い沖縄は南方系の温暖な気候ということもあってか、ホスピタリティーの高い人が多く、その豊かな人間力をさらに高め花を咲かせることで人が育ち、笑顔が素晴らしい人になると考えています。
 
 しかし、その中でも「任され、やり遂げる」を繰り返し、ひとりひとりの個性を見極め、成長し合えることを人一倍意識できる人が、トップとしてふさわしい人物像だと思います。細かいことではありますが、鞄一つで世界を回れる度胸、ゼロから物を作り出す発想、時間の管理など「TRUST THE TEAM」として、信頼し合える立場を築くことが大事だと感じます。計数管理や多言語などの知的要素を兼ね備えた、人間味あふれる魅力的な人物が、KPG HOTEL&RESORT の発展には必要不可欠です。書くのは簡単で誰もが実行できることではありませんが、それこそが私が後継者に求める資質です。
 
 KPG HOTEL&RESORT は女性のマネジメント率が40%という数字を誇り、男女関係なく働ける、LGBT などダイバーシティ(多様性)のある企業として、2016 年の成功に甘んじることなく2017 年はさらなる高みを目指してまいります。
 
KPG HOTEL&RESORT
http://www.kpg.gr.jp/corp/group/kpg-hotel-and-resort.html

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