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特別対談  ロイヤルパークホテル 常務取締役総支配人 笹井 高志 氏 ×  handy Japan 代表取締役社長 勝瀬 博則 氏 CMO 野本 歩 氏

「これはまさに業界が求めていたものだ」 handy導入を即決。 ロイヤルパークホテルとhandy Japan それぞれが目指すビジョン

【月刊HOTERES 2017年06月号】
2017年06月09日(金)
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なぜ、これほどまでに低価格で
サービスが提供できるのか?
 
―ところで、handyという会社はどのようなバックグラウンドを持つのでしょうか?
 
勝瀬 handyは2012年に香港で生まれたTinklabs社のサービスです。社長は現在26歳ですが、台湾の「鴻海(ホンハイ)精密工業」から130億円の資金調達をし、今では世界の17カ国、11万室以上にhandyを展開しています。日本での事業を行うhandy Japan ㈱はシャープ㈱より30億円の出資を受けています。
 
 わずか4年の会社ですが、handyはすでに香港とシンガポールでは全ホテル客室の半分以上で採用をされており、もはやホテルインフラとなっていると言えます。
 
 高価格なスマートフォンと使い放題のインターネット回線を低価格で提供できる理由はコストに対する企業努力と広告の収入によるものです。handyは収益の多くを旅行者向け広告収入で補っています。消費金額の多い旅行者にターゲットした広告を出したいというニーズは強く、handyはまさに旅行者に対して最適な広告プラットフォームです。香港ではすでにhandyの全収入の半分以上は広告収入です。
 
 
「handyを採用しないわけがない」
FITゲストがまさに求めているもの
とその場で採用を決定
 
―笹井総支配人は、このhandyをすぐに導入することを決定されたわけですが、最初handyのサービスを聞いてどのような印象を持たれたのでしょうか?
 
笹井 私は35年以上ホテリエとしてやってきていますが、ホテリエ人生の中で二度目の衝撃でした。一度目はカードキーが誕生した時、そして今回のhandyのサービス内容を聞いた時です。今の時代に「handyを採用しないわけがない」と感じたのが正直なところです。必ずこの業界でNew Normalになるものだと思います。
 
 話を聞けば聞くほどお客さまのニーズにマッチしているうえ、ホテルの収益向上のチャンスにもつながる。このような素晴らしい商品を採用しないわけがありません。
 
 ロイヤルパークホテルの現状は、外国人のお客さまの割合自体は変わっていないものの、2~3年前と比較するとお客様の層が変わりました。一時、団体のお客さまが多い時期がありましたが、今はそのほとんどがFITです。FITのお客さまは自分たちで情報を集めますのでインターネットは必須で、観光地ではGoogle Mapも使われます。「ビジネスはもちろん、FITのお客さまが求めているものはまさにhandyだ」と感じました。
 
笹井 そして、ホテルにとってもメリットがあります。昨年度ロイヤルパークホテルは近隣の水天宮の御造替により慶事利用が増え、レストランの売り上げは上がりました。私たちはホテル内のレストラン売り上げをさらに上げるために宿泊のお客さまのレストラン利用を促そうとフライヤーを制作し、客室に設置しますが、残念ながらそれはあまり効果的ではありません。handyではプッシュメッセージを活用し、レストランの広告を出すことが可能です。たとえば、レストランの予約の少ない日に宿泊のお客さまだけに対して大胆なプロモーションを打つこともできるなど、タイムリーに細目に発信ができます。「これを導入しないほうがおかしいだろう」と、関係するスタッフを招集し、早速導入に向けた話をしました。

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