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第十三回 柴原陽子  人を育てるコーアクティブ・コーチング®︎ 「聴き方」の角度を少し変えるだけで、こんなに部下育成が楽になる! 

第十三回 「ネクストキャリア」の創造

【月刊HOTERES 2017年11月号】
2017年11月03日(金)
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株式会社ウエイクアップ
ラーニング事業本部チーフディレクター
柴原陽子

〈プロフィール〉大阪生まれ。1986 年ヒルトン大阪の開業時に入社し、人事部長付秘書を経てトレーニングマネージャーとして教育全般に携わる。2000 年のユニバーサル・スタジオ・ジャパン® の開業時には、教育研修担当として入社し05 年パーク全体のゲストサービス統括として初代ゲストサービス・クオリティー・マネージャーとなる。就任中はゲストサービスにおいてパーク全体で様々な施策を展開してきた実績をもつ。人材育成コンサルタントとして独立後は、伊豆熱川温泉旅館の「女将」経験も活かしながら、ホテル・旅館を主としたホスピタリティ産業企業を中心にコーチング手法を取り入れた教育と企業の発展にむけた組織改革を行っている。また、「コーチング」を02 年より学び始め、現在は㈱ウエイクアップと契約し、コーアクティブ・コーチング® のプロフェッショナルコースのトレーナー兼同社ラーニング事業本部チーフディレクターとしてコーチ育成事業に携わることで広く社会に広める活動もしている。
「コーアクティブ・コーチング®」は株式会社ウエイクアップ CTI ジャパンの登録商標です。より詳しくお知りになりたい方は、CTI ジャパンのホームページをご覧ください。
http://www.thecoaches.co.jp/

コーアクティブ・コーチング®〈4つの礎〉
① 人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である
② 今この瞬間から創る
③ その人すべてに焦点を当てる
④ 本質的な変化を呼び起こす


 前号(9月22日号)では、普段の生活の中でコーチングの力、コーチとしての「器」を広げる具体的な二つの練習方法を私の経験を交えながらお伝えしました。「練習1 自慢話/武勇伝を聴く」「練習2 毎日フィードバックをもらう」試していただけましたでしょうか。コーチングは人とのかかわりですので、文章を読んだだけでは何ら変化はおきません。いつもお伝えしていることですが、ぜひ実行して経験を積んでいただきたいです。


~「ネクストキャリア」を考える~

 さて、これまでは「部下を育成する」という観点でお伝えしてきましたので、比較的若いスタッフに上司としてこのコーアクティブ・コーチング®をどのように活用していくか、に絞っておりましたが、今号では、「ネクストキャリア」を考えていく上でコーアクティブ・コーチング® がどのように機能するのか、ということについて書いていきたいと思います。

 以前にも少し触れましたが、この業界の離職率の高さはほか業界と比較して群を抜いていることは皆さんもよくご存じのここと思います。いかに離職率を下げるかということに取り組んでいらっしゃる人事の方も多いのではないでしょうか。実際、私が以前勤務していたホテルでは、当時正社員630 名中、毎月の平均退職者数は10 名。年間120 名が退職していく計算で、毎年全体の約20%が常に入れ替わる状態でした。その120 名減を新卒採用と中途採用で埋めていくのです。ましてや、近隣に新しいホテルがオープンするとなると、2 ~ 3 カ月の間に50 名を超える退職者が出てくる訳ですから、品質の担保と組織運営においては、その都度それは大変なエネルギーが必要でした。ほかの業界では考えられない事態です。外資系と国内資本系で差はあるものの、当時と大きく違うところは、現業部門の人員が多くを占めるため、以前なら結婚出産をきっかけに退職することが多かった女性が、いったん休職して復職する方や、女性が活躍する職種が増えたことと、定年延長も相まって特に老舗とよばれるホテルでは平均年齢の上昇等があげられます。そういう意味では、この業界では短期的、長期的、勤続派、転職派、等々「セカンドキャリア」にとどまらず「ネクストキャリア」を常に描く機会に恵まれている業界であることは間違いありません。

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