ログイン
検索
  • TOP  > 
  • 記事一覧  > 
  • トップインタビュー  ㈱プリンスホテル 取締役常務執行役員/西日本エリア統括総支配人 小山 正彦 氏、名古屋プリンスホテル スカイタワー 支配人 神田 泰寿 氏
トップインタビュー  ㈱プリンスホテル 取締役常務執行役員/西日本エリア統括総支配人 小山 正彦 氏、名古屋プリンスホテル スカイタワー 支配人 神田 泰寿 氏

東西を結ぶ要の地・名古屋展開を機に「回遊型MICE のプリンスホテル」というブランド力強化を図る

【月刊HOTERES 2017年11月号】
2017年11月10日(金)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

名古屋プリンスホテル スカイタワー 支配人 神田 泰寿 氏

 
■神田さんは以前、名古屋地区での営業を担当されていたそうですが、「名古屋プリンスホテル スカイタワー」の立地やホテルの特長をお聞かせください。
 
 ホテルが開業した場所は旧国鉄笹島貨物駅と名古屋港を結ぶ物流の軸として名古屋の経済産業の発展を支えてきた中川運河の始まりであり、帰着の場。人々の往来する場所としてにぎわってきた場所という歴史があります。名古屋駅の南側、「ささしまライブ24」として大規模再開発された場所で名古屋駅の広小路口から徒歩約12 分、名古屋駅と金城ふ頭を結ぶ、あおなみ線の利用ならば1 駅3 分というアクセスです。
 
 私は、名古屋駅からのちょっとしたこの距離感こそ当ホテルの強みであると考えております。「ささしまライブ24」内の複合施設「グローバルゲート」の31 ~ 36 階までをホテルが占めており、全客室が30 階以上の高層階となるホテルは名古屋では初となります。周辺に眺望を遮る建物がないために31 階にあるブッフェレストラン「Sky Dining 天空」、そして170 室の全客室から開放感ある眺めが楽しめます。窓の方角にもよりますが、名古屋駅周辺の高層ビル群、鉄道のリアルジオラマ、鈴鹿山麓方面など、これほどの眺望を誇るホテルは周辺にはありません。
 
 さらに内装は「空の浮きふね」をテーマに、海や船舶に関するモチーフやデザインを随所にちりばめております。大都市の中心部にあるホテルにビジネスで宿泊していても〝のんびり滞在できる″ホテルなのです。われわれのメインターゲットであるハイグレード層のビジネスマンなら名古屋駅や繁華街から配車やタクシーで数分、また、名古屋駅との間のアンダーパス(地下道)が来年開通(予定)されれば徒歩でのアクセスもさらに向上します。
 
 客室の広さは約32 ~約79㎡、ラックレートで1 室3万8016 円から17 万8200 円という価格帯。スタンダードの客室と2 種類のコーナー客室という基本3 カテゴリーのシンプルな構成です。どのカテゴリーも天井高は2m80㎝、足元から天井までの窓を配しており、開放感のある眺めのいい客室となっており、まるで船に乗っているような浮遊感も体感いただけるでしょう。
 
■レストランではその眺望もさることながら、朝・昼・夜と提供するメニューも気になります。
 
 レストランは、ブッフェレストランの「Sky Dining 天空」のみです。高さ140m、31 階からの眺望はまさに「新たな名古屋の感動体験」。全110 席(一般席90 席、個室10 席、バー10 席)で、「おいしさ」「できたて」「健康」「眺望」という四つのキーワードをコンセプトに、地中海料理をベースにしたメニューが提供されます。
 
 朝食は主に宿泊者を対象として、洋食ブッフェを中心に、名古屋ならではの食文化である名古屋めし(ひつまぶし、天むす、きしめん、味噌カツ、小倉トーストなど)を日替わりで数種類ずつ用意しているのが特長です。宿泊されているゲストがビジネスやコンベンション利用で時間がなくても、ホテルにいながら地元の味を楽しめるという魅力があります。やはり魅力的な朝食は宿泊稼働率を上げる大きな要素ですので、これからも力を入れていきたいです。ランチとディナーブッフェは、主に名古屋近郊や愛知県内に在住の地元のお客さまを想定しております。ランチブッフェはパフォーマンスコーナーで焼きたてのステーキや大きなパルミジャーノレッジャーノチーズを器として使って仕上げたリゾットなど、作り立てで見た目も楽しいブッフェメニューを提供。開業より連日、予約で満席という人気ぶりで、当日席を用意してもすぐに埋まってしまうという状況です。ディナータイムには代表メニューとなる「子羊肉の塩釜焼き ハーブの香り」のほか、東京都内のプリンスホテルで人気の「ローストビーフ」や「茹でガニ」といったメニューを提供し、こちらも人気を博しております。弊社のチェーンメリットを最大限に生かしたメニューを展開した好例です。当地にはあまりない夜景の美しいレストラン、バーとしても次第に認知されているように感じております。
 
■大規模コンベンションホールとホテルが、同じ建物内に入る施設としても名古屋初と伺いました。
 
600 名規模の企業の国際会議ができるメインホールだけでなく、大小21 の会議室もあり、分科会も同じ施設内で開催できるのが最大のメリットです。コンベンションと宿泊を組み合わせたケースでのご利用を期待し、営業にも注力しております。学会などは2 ~ 3 年後の誘致を提案しています。また、北海道から九州まで展開している「プリンスホテル」というブランドの強みを生かしたプランとして、例えば昨年は北海道で、今年は東京都内のプリンスホテルで、来年は軽井沢でというような回遊式MICE のご提案をこれまでも行なっているのですが、その選択肢のひとつとして名古屋も積極的に提案してまいりたいと考えております。
 
今後の展望についてお聞かせください。
 
 インバウンドのお客さまに関しては、インセンティブツアーなども台湾やタイなどから順調に獲得しており、今後は、中部国際空港に午前中に到着される便を利用して来日される方々には昼食という需要もありますので、眺望のいいホテルでランチが食べられる場所として宿泊の有無にかかわらず営業を行なっていく予定です。
 
 小山も申し上げたように、改めて名古屋の土地の魅力の認知度を高め、名古屋旅の楽しさの提案を行なっていきたいと考えております。名古屋から京都までは新幹線で約30 分、三重(伊勢)方面へのアクセスもよいため、名古屋をベースにして、近県への日帰り旅という提案をもっとしていきたいです。
 
 グローバルゲートのオフィスフロアに企業が正式に入居されれば、約6000 人規模の方々が勤務されることになります。名古屋に初進出した「プリンスホテル」として、地元の方に愛され、ブランドを認知していただくことも重要課題としております。

月刊HOTERES[ホテレス]最新号
2024年04月15日号
2024年04月15日号
本体6,600円(税込)
【特集】本誌独自調査 2024年日本のホテルチェーングループ一覧〈前編〉
【TOP RUNNER】
リージェントホテル香港 マネージング・ダイレクター ミシェル…

■業界人必読ニュース

■アクセスランキング

  • 昨日
  • 1週間
  • 1ヶ月
CLOSE