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Season 8 Part 3 「香り」をホテルの価値にする Season 8 Part 3 ホテルオーシャン那覇国際通り 

高温多湿な南の島のホテルが抱えるカビ・湿気のニオイ問題に力を発揮

【月刊HOTERES 2017年11月号】
2017年11月17日(金)
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キッズスペースを作るなど、ファミリーニーズに軸足を傾けているホテルオーシャン那覇国際通り。秋の修学旅行も含めて、年間を通じて90%超の稼働率を確保している

「ニオイ問題の解決」は、すべてのホテルが抱える永遠の課題の一つである。客室、エレベーターホール、廊下などお客さまを招き入れる空間に、タバコ、香水、香辛料などのニオイがこもってしまっていれば、ホテルのブランドイメージは大きく損なわれる。ニオイを根本的に解消できるアイテムを探して、多くのホテルマンは試行錯誤を続けているに違いない。住友化学とHOTERES のコラボレーションによって生み出された「airnote(エアノート)」は、ニオイに関するホテルの悩みを解決してくれるアイテムだ。「消して」+「香る」という新発想のコンセプトを持つ「airnote」の導入により、ワンランク上の快適空間を実現する宿泊施設が増えてきている。

最大5名での利用が可能なファミリールームは、家族連れ、友人同士、修学旅行といったニーズを受け入れるのにぴったりのスペース。大切な思い出をニオイに邪魔させない対応が求められる
小スペースの客室ほど、カビや湿気のニオイはこもりがち。「airnote」の存在意義がより大きくなる空間と言える

到着時の第一印象を大切にするため
客室のドア脇の壁に「airnote」を設置


「消して」+「香る」のコンセプトが多くのホテルに支持されている「airnote」は、不特定多数の人々が集うホテルのニオイ問題を解決し、快適な空間づくりに貢献するアイテムとして活躍の場を広げ続けている。沖縄・那覇市のホテルオーシャン那覇国際通りは2017 年7月から、住友化学とHOTERES のコラボレーションにより開発された「airnote」を導入している。6月から1カ月間、デモ機によるトライアルを実施。その効果が実感できたことから、全87 室の客室のうち24 室に先行導入するところからスタートすることになった。

 3年ほど前に全館禁煙としたホテルオーシャン那覇国際通りが抱える主なニオイ問題は、タバコではなくカビ臭、湿気臭だった。南の島のリゾート地という条件から、夏場を中心にエアコン内部などからカビのニオイが発生し、お客さまの満足度を下げてしまうという結果を招くケースが見られた。そのため客室清掃のオペレーションの中にオゾン脱臭機を組み込み、手間をかけてカビ臭対策を行なう必要があった。

 フロントには「不快指数のマークが出たら、フロントスタッフに教えてください」と書かれたプレートが設置されているように、高温多湿な気候とのせめぎ合いは常に続いている。

「到着時のイメージが大切なので、客室のドアを開けた瞬間に漂うニオイを特に問題視しています」と総支配人の伊東俊輔氏は言う。「オゾン脱臭機に加えて、ニオイ問題の解決に向けた有効なアイテム導入の必要性を感じていました」

 客室のニオイに関してお客さまから直接指摘されることもあれば、インターネットの口コミに書き込まれるケースもある。3年前に実施した客室のリノベーションによって、1室1台の家庭用エアコンの設置、ユニットバスの換気扇の交換、壁や床の張り替えなどを行なったにもかかわらず、部屋が美しく生まれ変わったことで、逆にお客さまは以前よりもニオイを気にするようになった印象があったという。

 そこで客室に入った瞬間のニオイに対応するため「airnote」をドア脇の壁に設置したところ、現場のスタッフから効果が感じられるという声が寄せられた。同時期に導入した強力な新オゾン脱臭機を基本的に週1回使っていくオペレーションの中で、「airnote」が日々の客室のカビ臭、湿気臭を消していく役割を果たす形となったのである。

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