「プリンス バケーション クラブ」は、会員権を購入することで、プリンスホテルが用意する複数の施設を利用できる、新しい会員制ホテル事業となる。軽井沢や伊豆、箱根、湘南、日光、北海道、新潟などのリゾートエリアを中心に新設・既存施設の転用により順次展開し、将来的には全国に約20施設を目指すとしている。
西武グループは国内外に多くの資産を保有しているが、特にプリンスホテルでは現在国内に43ホテル、28ゴルフ場、9スキー場を運営しており、その他にも複数の資産を有している。「プリンス バケーション クラブ」は、プリンスホテルの多様な施設運営ノウハウと資産を活用し、ショッピングやゴルフ・スキー場、温泉など、隣接する既存のレジャー施設と連携することにより、会員制ホテルならではのプライベート性の高い滞在に加え、ホテルと別荘それぞれの良さを融合したプリンスホテルならではの新しい滞在スタイルを提供し、差別化をはかるとしている。
西武グループでは、企業価値・株主価値の極大化を目指し、長期的な目標水準である「Challenge Target」とそれに向けた3カ年計画である「2017-19年度 西武グループ 中期経営計画」を策定(2017年5月11日公表)している。テーマを「持続的かつ力強い成長に向けて」とし、重点課題として新規事業分野の創出に取り組んでいる。
その一環としてホテル業においては、本年10月にグローバル化を加速させるため、オーストラリアを中心にホテルを運営・展開するStayWell Holdings Pty Ltdをプリンスホテルの子会社に迎え、また、国内においても今後新規マーケットの取り込みをはかるため、次世代型の宿泊特化型ホテルブランド「Prince Smart Inn」を2019年度以降に展開していく。
これらの新規事業に加え、新たに会員制ホテル事業を開始することにより、事業環境が大きく変化するなかにおいて、一層の顧客基盤の拡大を図り、収益機会の創出とさらなる企業価値の向上につなげていくとしている。
■ 事業開始の目的
会員制ホテル事業「プリンス バケーション クラブ」は、プリンスホテルが保有するポテンシャルの高い資産を有効に活用し、既存施設と連携した新たなバケーションスタイルを提案することを目的に開始する事業。新たな滞在形態の提供により、新規顧客の取り込みと障害顧客化の推進をはかるとしている。
■ 出店・販売計画
2019年度を目処に着手し、軽井沢や伊豆、箱根、湘南、日光、北海道、新潟などのリゾートエリアを中心に、将来的には全国に約20施設の展開を目指すとしている。施設は、ホテル型施設や別荘型施設の新設、および既存施設の転用の両面で展開し、会員権は、対象施設の不動産の権利(建物の共有持ち分)を保有する共有制と、預託金を預けることで利用券を提供する預託制の2種類で販売する。西武グループの会員組織「SEIBU PRINCE CLUB」をはじめとする顧客や、アクティブシニア層、ファミリー層、および法人のゲストを中心に、これまで培ってきたプリンスホテルならではのチャネルを通じて販売を行なうとしている。
■ 「プリンス バケーション クラブ」概要
【名称】和文表記:プリンス バケーション クラブ
英文表記:PRINCE VACATION CLUB
プリンスホテルのブランドである「プリンス」、多様な施設を生かした価値ある滞在を想起させる「バケーション」、会員組織の特別感を表す「クラブ」を合わせ、事業名称とした。
【ロゴ】
「PRINCE VACATION CLUB」の頭文字を取ってエンブレムとした。新規事業として既存ブランドのロゴとは一線を画し、会員限定という特別感をシンプルに表現し、なおかつプリンスホテルの伝統を表すクラシカルな色合いを使用している。
プリンス バケーション クラブ ロゴマーク
プリンスホテルズ&リゾーツ