アニメ「君の名は。」の聖地
　岐阜県は、2016 年アニメの聖地として、全国から若いアニメファンが殺到した。アニメ映画「君の名は。」は、東宝映画が制作したアニメで、新海誠の原作・脚本・監督による作品で、2016 年8 月に全国360 の映画館で上映され、100 万人以上の観客を動員し、興行収入は250 億円にのぼり、「千と千尋の神隠し」を上回り新記録となった。海外の興行も好調な人気を博し、200 億円を超える新しい歴史的記録を残した。この作品は、東京に暮らす少年と岐阜の飛騨市で暮らす少女が「とりかえばや物語」のごとく心が入れ替わるというストーリーで人気を呼んだ。この舞台がまさに岐阜の飛騨に設定され、県内の風景が登場し、アニメを見たファンが聖地を訪問し100 万人を超え、経済効果は250 億円と推計された。
 
県民分配所得は全国第20 位
　当県の面積は1 万621.3㎢で全国7 位。青森県より大きく、秋田県より小さい。人口は201.9 万人で全国17 位で、栃木県より大きく、長野県より小さい。年齢構成をみると14 歳以下の幼年人口は13.0％、15 ～ 64 歳の生産年齢人口は58.2％、65 歳以上の老年人口は28.8％で、全国と比較すると15 ～ 64歳の生産年齢人口比率がやや低い。県民分配所得は5.5 兆円で全国20 位。一人当たり所得は271.7 万円であり、全国で福岡県に次いで第28 位となっている。産業別構成比をみると、第1 次産業は0.9％、第2 次産業は30.7％、第3 次産業は67.3％で、全国平均と比べると2 次産業比率がやや高い。工業出荷額は5.1 兆円で全国20 位、人口当たりでは248.3万円で全国19 位となっている。
 
ホテルは施設数・客室数とも平均を上回る
　飲食店数は14 年で1 万951 店。内訳をみると、食堂レストランが843 店で7.7％、専門料理店が3096 店で28.3％を占める。その中で多いのは日本料理店の1092 店で10.0％を占める。次いで中華料理店が836 店の7.6％と続いている。そのほか、すし店が432 店（3.9％）、そば・うどん店が441 店（4.0％）となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは1197 店（10.9％）、酒場・ビアホールは1508 店（13.8％）と、両者で24.7％を占める。以上のほか喫茶店は2917 店（26.6％）、ハンバーガーなどその他の飲食店は490 店（4.5％）である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達飲食サービス業」は873 店である。ホテル数は15 年で202 軒、客室数は1 万1332 室で、90 年からの伸び率をみると、ホテル数は全国の83.9％に対して当県は129.5％と平均を上回っている。客室数は全国の108.0％に対して当県は237.9％で、平均を上回っている。
 
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