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第五回 桧垣真理子のサービスプロフェッショナル10カ条

第五回  サービスプロフェッショナル第9 条 「あきらめないこと~できると思えばできる」

【月刊HOTERES 2018年01月号】
2018年01月26日(金)
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サービスプロフェショナル第10 条
「大きな目標と小さな目標を持つ」
 

 皆さんは、どんな目標を持っていますか? ホテリエとして「総支配人になりたい」「海外で働きたい」「○○ホテルで働きたい」「シェフになりたい」「コンシェルジュになりたい」ほか、さまざまですね。目標達成や自己実現をテーマとするセミナーや本の人気があるのは、多くの人が人生やキャリアにおいて在りたい姿を実現したいと思っているからでしょう。例として、「海外で働きたい」という相談を受けることがあります。そこで「どの国? どの都市? 何をしたい? 何年くらい? 語学は?」と聞くと、明確な答えが返ってこない人もいます。完璧な答えでなくても、行きたい国や都市のことを調べる、経験者の話を聞く、語学を勉強する等、自分で何か始めている人は、チャンスに出会ったときにつかめることが多いです。中には具体的なプランなく、海外に出て、チャンスに恵まれ、素晴らしいキャリアを築いている人もいますが、現地で人並み以上の努力や苦労を重ねてこられたのだと思います。
 
 私も海外のホテルで働きたいと思ったことがありました。今思えば、大きな目標としてあまり明確ではなく、あこがれのレベルでした。上司や先輩に相談するうちに、自分がやりたいことはサービスマネジメントと気づき、日本でマネジメントトレーニーの道を選択したことが、私のホテルキャリアの転換点となりました。ここで大きな目標が定まったわけです。その後、会議やプロジェクトのため、海外で仕事をする機会が増え、「私は、こういう仕事(国や文化の枠を超えて、サービスを構築する)をしたかったのだ」と改めて思いました。小さな目標としては、クオリティマネジメントの知識・スキルの習得、業界内外専門家との交流、プロジェクト参画等を設定し、取り組んでゆきました。
 
 最後に、私の周りで大きな目標を達成している人たちがしていることを挙げてみます。私自身も大切にしていることです。
 
▪「〇〇になりたい、○〇をしたい」という気持ちが強く、ほかの人がどう思うかはほとんど気にしていない。周りから「本当にそんなことできるの?」と言われても、希望を持ち、前進し続ける。
 
▪自分の目標を応援してくれる(くれそうな)人に話し、相談している。
 
▪大きな目標を掲げ、そこにたどり着く各段階(小さな目標)での努力を重ねている。少しずつ目標に近づいている実感があるので、頑張り続けられる。
 
▪大きな目標にブレがなければ、小さな目標については、柔軟性を持つ。自分に厳しいが、細部にこだわり過ぎず、全体を見ることができる。
 
 以上、桧垣真理子のサービスプロフェッショナル10 カ条について一つずつお伝えしてきました。次回からの連載後半では、ホテル旅館業界以外のサービスプロフェッショナルをお招きし、日々大切にしていることや取り組みを熱く語っていただきます。
 

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