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REPORT 「海外のラグジュアリーの世界はここまで進んでいる」

公益社団法人国際観光施設協会×国際ホテルジャーナリスト小原康裕氏のコラボレーションセミナー

【月刊HOTERES 2018年03月号】
2018年03月23日(金)
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はじめに

 4 日間で、延べ6 万人以上の入場者数を誇る国内最大級のホテル・レストラン見本市であるHCJ。「HOTERESJAPAN」「CATEREX JAPAN」「JAPANF O O D S E R V I C E E Q U I P M E N T SHOW」の頭文字3 文字を取ったHCJは、さまざまなホスピタリティ業種や課題に合わせて約100 のセミナーを会期中に開催。どのセミナーも、業界関係者で満員であった。
 その中で、今回は小誌で連載中「観光施設メディアラボ」と「世界のリーディングホテル」のコラボレーションで行なわれたセミナーの一部を紹介する。
 
国際都市に後れをとっている日本
 
 ホテル・旅館など、訪日外国人旅行者の受け皿となる宿泊施設は、ここ数年、都内を中心に、非常に高い稼働率を記録している。だが、その一方で課題となっているのが、富裕層と呼ばれるゲストの取り囲み。日々、進化している日本の宿泊施設だが、世界中の富裕層が泊まりたいと思うデスティネーションホテルや旅館が少ないことも確か。そのことは、フォーブス・トラベルガイドが2 月末に発表した「ホテルの格付け」で、東京は5ツ星ホテルが4 軒しかないことにも表れている。5 ツ星最多のマカオは12 軒、フランスは10 軒、ロンドンは9 軒、香港は8 軒。
 
都市のアイコンはデスティネーションホテル
 
 小原氏は「国際観光都市と呼ばれるパリやロンドンでは、その国・都市のアイコンとなるデスティネーションホテルが存在します。例えば、パリには2016年現在、政府認定の10 軒のラグジュアリーホテルがあります。これら10 軒のハイエンドのホテルは「PALACE」、つまり宮殿を意味するホテルで、今回紹介するホテル・ド・クリヨンは、250 年以上の歴史を持つ、まさに伝説的なホテルです。これらのホテルは、その国・都市の文化的な象徴であり、地元にも親しまれています。また、富裕層なら、誰もが一度は行ってみたいホテルです」。
 
超一流の世界には嘘がない
 
 セミナーの題目どおり、「何もラグジュアリーな世界はホテルだけではない」と話す小原氏。「バスや鉄道、飛行機での移動も、超一流のサービスが整っています。私は常々、“ 超一流の世界には嘘がない”と申しております。いま日本は、10 年前には考えられなかったほどインバウンドゲストが増えておりますが、日本に投資したいと思うような富裕層が来ているとは思えません。超一流サービスが整っていないからです。これからの日本は、モノづくりから観光産業を中心とした時代に移るでしょう。そのときに、日本にも世界のアイコンとなるラグジュアリーホテルが誕生していることを望みます」
 

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