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第34回 今村慎太郎  本当のアレルギー対応を識る  ――意外にも不完全な現状に喝!

第34回 今の外食環境に対する食物アレルギー患者家族の声 ~前回の続き~

【週刊ホテルレストラン2018年05月11日号】
2018年05月11日(金)
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リスクを分担することはできるのか
 
 今回のアンケート回答を分類すると、
1. 表示に関するもの(定食やセットの個別料理のアレルゲンが分かるようにしてほしい、小麦アレルギーでもしょうゆは食べられるので小麦そのものかしょうゆか分かるようにしてほしい)、2. スタッフ教育に関するもの(配膳時の配慮不足、意識・意思疎通向上の要望)、3.メニューそのものに関するもの(低アレルゲンメニューの量を少し増やしてほしい、種類を増やしてほしい)、4. コミュニケーションに関するもの(患者家族にとっては過剰に感じる企業のリスク回避)に分けられそうです。今の外食企業が置かれた状況を考慮すると、これらは患者家族の一方的な要望に感じられるかもしれません。しかし、食物アレルギー当事者家族が望んでいることとして、参考としていただければ幸いです。
 
 さて、外食領域に限らず、食物アレルギーと生活する家族の悩みや食物アレルギーの課題解決が進まない根本にあるものは「リスクの分担がなかなかできないこと」ではないかと思います。外食や給食などで料理提供者側がリスクを負わないことは、患者家族側がその分のリスクや負担を負い、料理提供者側が多少のリスクを負える場合は、その分患者家族側のリスクや負担が減る、という構図です。お互いにリスクを分担できるのか、負わないリスクは相手が負うことになる、という視点で互いに考え話し合える社会になってほしいと願っています。当法人イベントにおいて「初めて外食する子ども」は年々減る傾向にあります。「アレルギー対応していない飲食店でアレルゲンを使用していない(使用していないと思われる)メニュー」を選択しているケースも見受けられます。リスクの分担はできるのか、どの程度できるか、という視点で考えることはアレルギー対応を進める上でのヒントになるかもしれません。

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2020年10月23日号
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【トップインタビュー】
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