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第35 回 加藤 淳子  ウエディングプランナーの役割 

第35回  世界一マナー大国日本が誇る おもてなしの真髄は茶道にあり

【週刊ホテルレストラン2018年08月17日号】
2018年08月17日(金)
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 しかしながら武術や芸事に「道」がつくようになったのは明治時代のことです。江戸時代はみんな「術」とつきました。つまり剣道は「剣術」もしくは「撃剣」、柔道は「柔術」、弓道は「弓術」です。またこのようなお稽古事は江戸時代までは、貴族・武家がたしなむものであり、庶民は武士に対しての一種のあこがれから、こうした武術や芸事をならうことで立派な人になれるとし、町民文化の中で広まっていったとの見解もあります。
 
 どちらにしろ、道とは終わりなき、精神性を磨くひとつの指針のようなものではないでしょうか…特に茶道には、その精神性がわかりやすく、現代にまで、伝わっています。世界一マナー大国日本が誇るおもてなしの真髄は、茶道に由来する日本のことわざである「一期一会」にあると言われています。その意味は『あなたとこうして出会っているこの時間は、二度とめぐっては来ないたった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう』千利休の茶道の筆頭の心得です。
 
 また千利休の言葉に「茶道とは一椀のおいしいお茶を、ただお客さまのために点てること」とあります。その一碗のお茶のために、お庭やお茶室を掃除し、庭に咲いているお花を摘み飾り、季節のお軸を掛け、お道具を清め、お菓子を吟味し、心をこめて準備をします。この茶道の心の根底には、お客さまを思いやる「思いやり」の精神がやどっています。そして「茶をたてる作法により精神を修養する」という「動く禅」とも言われています。
 
 つまり「おもてなし」する側とされる側の心を育てます。数10 年前までは、嫁入り支度のお稽古として、誰もが習っていた茶道ですが、今現在ではほとんどの若い世代が、たしなむ機会もないまま、社会人になっているケースが多く、茶道の作法など必要ないとも思っている人も少なくはありません。
 
 そんな中、以前日本の航空会社のCA 研修プログラムには、必ず茶道があり、茶道の精神を通して日本人としての「もてなし」の心を身につけたCA を育てたということです。現在は、茶道の心得である「四規七則」よりおもてなしの心得が座学のカリキュラムにあるそうです。「四規」とは「和敬清寂」の精神のことを指し、七則は「「心を込めて、本質を見極め、季節の移ろいを大切にし、いのちを尊び、ゆとりを持ち、やわらかい心を持ち、たがいに尊重しあう」まさに「おもてなし」の基本がすべて集約されています。茶道を通して学ぶべきところは、日常生活における自己の立ち居振る舞いや他人を思いやる心…つまり「おもてなしの心」を養うことではないでしょうか。

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