ログイン
検索
  • TOP  > 
  • 記事一覧  > 
  • 濱田 裕章 新橋六丁目計画 開発準備 小さな会社のブランド構築 連載67 開業後の取り組み
連載67 濱田 裕章 新橋六丁目計画 開発準備 小さな会社のブランド構築 

連載67 開業後の取り組み

【月刊HOTERES 2018年10月号】
2018年10月05日(金)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 
目に見えない資産を築くこと目指して
 
 国全体で観光産業が注目され、ここ数年多くのホテルが乱立し、市場が盛り上がっているとはいえ競争も激しくなってきました。そんな中、顧客にホテルやレストラン、サービスに関する意思決定を明快にし、その過程、結果で1899 に価値をもたらすことを今回の取り組みで目指してきました。何よりも実現させたいこととしては、顧客がホテル選びの際に、他ホテルとの差別性を感じてもらうことです。さらに言うならば、今回は価格に代表される定量的な要素以外の要素において差別化をしていきたいと考えています。駅から徒歩何分とか、客室の広さがどれくらいとか、口コミ、評価点なども同じで比較可能な要素だけではない要素を差別性として築いていきたいと思っています。これまでの営んできた年数もホテルに対する信用という価値に変えていけるし、もっと言葉にできないようなイメージに関連したものなどでも良いと思いますが、今回の取り組みの目標はそこにあります。どんな業界や商品であれ、お客さまが多くの選択肢の中から選ぶ際にブランドが意思決定において重要な役割を果たすことは、私たちは自分たちの購買体験で認知しています。しかし、これまで当社ではその力を借りることなく事業を行ってきました。約120 年、宿泊事業を営んできた中で、広告費をかけられないまでも時間によって築き上げられたかもしれない目に見えない資産をこれから築いていきたいと考えています。

 
スタッフとともに
 
 そういった意味で、宿泊者がまだいないこのホテルでは何も成し遂げておらず、日々積み重なるであろう売り上げという金銭的な要素以外のものを積み上げていくためには、これからの取り組みにかかっています。ハードは基本的に変更できないため、それ以外のソフト面やスタッフたちのお客さまとのコミュニケーション、これから展開していくイベントなど、お客さまが触れるすべてのものを丁寧に企画、実行していく必要があります。今回の開業メンバーは細かい作業も多く行なっていますが、今回の事業のこの大きな目指すものを理解してくれています。開業が間近に近づいてきましたが、この視点をもったスタッフ達と一緒に取り組んで行きたいと思っています。

月刊HOTERES[ホテレス]最新号
2024年04月15日号
2024年04月15日号
本体6,600円(税込)
【特集】本誌独自調査 2024年日本のホテルチェーングループ一覧〈前編〉
【TOP RUNNER】
リージェントホテル香港 マネージング・ダイレクター ミシェル…

■業界人必読ニュース

■アクセスランキング

  • 昨日
  • 1週間
  • 1ヶ月
CLOSE