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第一回 『とんがりホテル ~コンセプトが斬新な魅力宿』 

第一回「bar hotel 箱根香山」 バーのオーベルジュ 泊まれる「バー」が箱根に開業

【月刊HOTERES 2018年10月号】
2018年10月05日(金)
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2F ラウンジ。十分に外光を取り入れ、観葉植物を多く配置し、1F のバーとは対照的な雰囲気。ラウンジでは、スパークリングワインやコーヒーなどが随時飲めるようになっている

 
バーを最大限楽しむために作られたホテル
 
 手掛けたのは賃貸不動産事業などを取り扱うシマダハウス㈱。開発だけではなく、運営も同社が行なう。
 
 同ホテルは、箱根に観光に行くだけではなく、その自然の中でゆっくりくつろぎたいという思いを持つ、カップルやご夫婦を主たるターゲットとしている。
 
 通常、ホテル備え付けのバーは、宿泊のついでに楽しむための付帯施設として作られ、多くはハイカウンターのものであったり、営業時間を通常の飲食店と同じように決めていたりすることが多い。しかし、このホテルはコンセプトの通り、あくまでもバーが中心である。まさに、「バーを最大限楽しむために宿泊を提供する」という考え方でホテルが設計・運営されている。

 
お酒はフリーフローでADR 目標7 万円
 
 最大の特徴は、エントランスをくぐるとすぐに目に飛び込んでくるオーセンティックな雰囲気漂うローカウンターの「the bar」。チェックインもこのバーカウンターで行ない、バーテンダーがウエルカムシャンパンを振る舞いながら、施設説明やチェックイン業務を行なう。
 
 そのほかにも、茶室のような入り口から入るスモーキングバーや、90 分間貸し切ることができるバーカウンター付きのプライベート・スパなど、さまざまなシチュエーションでバーを楽しむことができる。さらに、2 階には、観葉植物を多く配置し、充分に光を取り入れた、一階のバーとは対照的なラウンジがある。
 
 カクテル類やその他のドリンク等は一部を除いてほとんどが宿泊料金に含まれている。ノンアルコールカクテルやノンアルコールシャンパンなども豊富にそろえられており、お酒が飲めなくても十分に楽しめる。
 
 客室数は21 室で、プレジデンシャルスイート(132㎡)、スイートルーム(85㎡)、プレミアムデラックスツインルーム(53㎡)、スーペリアデラックスツイン・ダブル(46 ~ 49㎡)、スタンダードルーム(32㎡)、シングルルーム(13 〜 24㎡)を擁する。内装は黒と白を基調に、バーの余韻を損なわない落ち着いた空間になっている。ADR は、ルームチャージを入れて7 万円前後を指標としている。稼働率は6 〜 7 割から、来年に向け徐々に上げて行く予定だという。

バーカウンター付きのプライベート・スパ
和室を改装し、見事にシックでスタイリッシュな客室を作った

大浴場は2 カ所。夜と朝で男女が入れ替わる

〈施設概要〉
bar hotel 箱根香山
所在地=神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷507-4
客室= 8種21室/付帯施設=バー「the bar」、「Smoking Bar」、大浴場2種/有料施設=プライベート・スパ2室
運営=シマダハウス㈱

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