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第39回 今村慎太郎  本当のアレルギー対応を識る ――意外にも不完全な現状に喝!

第39回 食物アレルギーと生きる

【週刊ホテルレストラン2018年10月12日号】
2018年10月12日(金)
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「食べられる」より大切な友達と過ごす時間
 
「外食は、そもそもできないと思い込んでいたので、外食をしたいという気持ちは全くありませんでした」という細川さん。しかし、年齢が上がり、社会生活をおくる上で、友達と過ごすことは大切なことの一つであり、「外食」が重要なものとなります。
 
「友達と過ごすために外食が必要となる場合でも、そこで食べられるものがあるかどうかより、友達と一緒の時間を過ごすことを優先していました。中学生のときは、ファストフードのお店に行っても私はジュースだけで過ごしたり、お祭りでは、綿あめとラムネを飲んだりする程度でした。しかし、私は疎外感を感じることはなく、食べられる楽しみよりも、友達と一緒に時間を過ごす楽しみの方が強かったのです。高校生になると、部活の帰りに友達とおしゃべりをするために飲食店に入りますが、友達も気を使ってくれて、唯一、私が食べられるメニューがあるファミリーレストランに行っていました。
 
 しかし、外食で大変な経験をしたこともあります。高校生のときに、友達と一緒に行ったテーマパークでブッフェを食べたときのことです。当時はまだ、加工食品のアレルギー表示が始まってすぐの時期で、外食のアレルギー表示やアレルギー対応メニューは今のように一般的にはなっていませんでした。店員に食物アレルギーがあることを伝えられず、原材料のことも聞くことができなかったので、ブッフェに並んだカレーと、サフランライスのように見えた黄色いごはんを食べました。食べた瞬間に不思議な味がしましたが、そのときは、外食のプロが作る料理はこういう味がするものだと信じ込んでいました。しかし、食事後に体の異変を感じ、私の異変に気付いた友達から声をかけられた瞬間に意識を失いました。気が付いたときは病院のベッドの上で、生きるか死ぬかの状態だったそうです。原因は、サフランライスだと思い込んでいた黄色いごはんが、実はバターライスだったのです。これまで乳製品を食べたことがなかったため、バターの味が分かりませんでした。カレーのごはんに乳製品が使われているはずがない、これがプロの味だと思い込んでいたため、かなりの量を食べていました。友達からは、死にそうな私を見て、一生救急車には乗りたくないと言っていました」
 
 細川さんと同じような外食での発症ケースは比較的多く、確認をしない当事者に責任があると感じる人もいると思いますが、当事者だからこそ言い出せないこともあるのです。今号では、細川さんのこれまでの経験を中心にお伝えしてきました。次号では、食物アレルギーと生きる人の内面と細川さんが今行なっているアレルギーナビゲーターの活動についてお届けします。

Topics
◎自分の食物アレルギー体質に合うお店を
簡単検索「アレナビ」
 
細川真奈さんと株式会社タビーナが運営するロケーションSNSアプリ「タビーナ」がコラボレーションし、食物アレルギーがある人が自分に合うお店を簡単に検索できるアプリ「アレナビ(https://allenavi.tabeena.com)」を10月初旬にリリース。
◎細川真奈さんの情報発信
ブログ「美味しいって幸せ」:https://ameblo.jp/mana-moco/

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