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第155回 鈴木 忠美  次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術 これからの人材育成 

第155回「学んだことの証し」

【月刊HOTERES 2018年12月号】
2018年11月30日(金)
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めだかの学校になっていないか
 
 私の大好きな言葉の一つに「学んだことのたった一つの証しは変わることである」というものがある。つまり学んでも何も変わらなければ、学んだ1 日は死んだ1 日に等しい。例えば今年8 月にあるホテルで幹部クラスの皆さんに最高のおもてなしの極意を伝授させていただいた。そこで接客用語の最近の移り変わりなどもお話しさせていただいたので、社員の応対がどのようにレベルアップされたか確かめに知人を誘ってランチを食べに行ってきた。ところが特に力を入れた感謝の言葉「ありがとうございました」は「これで感謝が終了いたしました」になり、たった今目の前で起こっていることを過去形で表わすのはおかしいし、今全国の主流は「ありがとうございます」に変わってきているから、今のうちに替えられたほうが良いですよと、詳しく、分かりやすく時間をかけて話してきたのに、帰るときに掛けられた言葉が、講演を聞いた人は「ありがとうございます」。講演に参加してない人は「ありがとうございました」の二部合唱だった。ではなぜ同じホテル内でこのような現象が起きているのかというと、企業がめだかの学校(誰が生徒か先生か…)になっているからで、リーダーは学んだことの証しとして強いリーダーシップが求められるのである。
 
目の前のお客さまが誕生日だったら
 
 今日初めて来られた目の前のお客さまがもしも誕生日だったらおめでとうございますが言えますか。11 月になって予約していたある病院でMRI を受けるとき、1 枚の用紙に過去に外科の手術はしましたか、そのとき金属を入れましたか、それは今も入っていますかなど、いろいろな質問事項にYes・No で答えるものだったが、最後に本人確認のため誕生日の記入と名前をサインするものだったが、その日たまたま私の誕生日だったが、混んでいる大病院は義務的に用紙を回収して終わりだろうと思っていたら「あら今日は誕生日ですね、おめでとうございます」と言われ嬉しかった。あるホテルでポイントカードを作ったときは誕生日なのに何も言われなかった。皆さんのホテルは気付けますか。

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