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FROM THE PUBLISHER ——太田 進——

仏作って魂入れず

【週刊ホテルレストラン2018年12月28日号】
2018年12月28日(金)
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 これはかなり抜本的な改善の取り組みが必要だし、良くなるにしても相当な時間がかかるかなと思っていたところ、立て続けに知人からそのホテルに行って残念な体験をしたという話を聞いた。それはそうだろうと思うと同時に、これはオーナーやマネジメントに原因があると感じる分、そういったクレームを受ける現場のスタッフたちもかわいそうだと思ってしまった。
 
 ホテルというのは、ハードとコンセプトだけをつくって開業したら完成するものではない。私が常々ここで書いているように、ホテルは人間と同じであり、生まれた時は歩くことはおろか歯も髪の毛も生えていない状態なのだ。その赤ん坊の状態からマネジメントはホテルのコンセプトがぶれないようにビジョンを示し続けると同時に、スタッフを教育したりサポートしたりしながら時間を重ねていくことで少しずつそれが形になり、育っていく。その重要性をオーナーやマネジメントが理解していなければ、成長する機会を与えられていない人間のようなものだ。時間とともに形にはなっていくだろうが、決して魅力的なホテル(人)にはなれない。また、それではやる気ある人材も去っていってしまうだろう。
 
 ホテルはオペレーショナルアセットと言われるように、生き物だ。一時は素晴らしい評価を得たホテルでも、トップが代わることで評価が落ちることがあるし、その逆もある。また、決して恵まれたハードや立地がないホテルでも、なぜか周辺の同スペックのホテルよりもファンが多いホテルがある。
 
「仏を作って魂入れず」という言葉があるように、一生懸命形は作っても、そこの核となる部分に作者の魂が入っていなければその努力は無駄になってしまう。もっとも大切な部分を履き違えてはならないのである。
 
 今年一年、皆さまの多大なるご支援に心より御礼を申し上げます。皆さまが良い年を迎えられることをお祈りすると同時に、2019 年も変わらぬご支援をお願い申し上げます。

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