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インタビュー  豊島区長  高野之夫氏 

「東アジア文化都市2019 豊島」を契機に、池袋を軸とした 豊島区の存在感を高めたい

【月刊HOTERES 2019年01月号】
2019年01月11日(金)
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—課題を乗り越えて発展に向かっていくために、数多くのプロジェクトに取り組む豊島区ですが、現在は特に「東アジア文化都市2019 豊島」に力を入れているとお聞きしています。
 
 豊島区はずっと財政も厳しく、皆さまから街としての特色がない区と見做されてきたという印象を私は持っています。東京23 区の中では北側のはずれにあって、存在感がないという見方が多かったというのが現実ではないでしょうか。
 
 そんな中、「東アジア文化都市2019 豊島」のプレイベント・シンポジウムを2018 年11 月6日に行ないました。2019 年2月1日にオープニングセレモニーを挙行するのですが、そこに中国の西安、韓国の仁川から市長や芸能団の方々がいらっしゃいます。人口わずか29 万人の豊島区が、830 万人都市の西安、300 万人都市の仁川と1年間文化交流をするのです。
 
 将来的にはこのイベントをEU やASEAN にも拡大していきたいという思いがあることから、それぞれの都市からも市長などをお招きします。オープニングは東京芸術劇場で行ない、クロージングは現在建設中の八つの劇場を擁する複合施設「Hareza 池袋」で行なう予定となっています。文化に国境はありませんし、平和や未来を創るのが文化です。文化都市同士の交流から、大きな価値を生み出すことができるはずです。
 
 豊島区長に就任したときから、「文化で街づくりを」という思いが私の中にはありました。文化はすぐに目に見える結果を生み出すものではありませんが、文化があるところには必ず賑わいがあり、賑わいがなければ文化は生まれません。それを信じて「文化創造都市宣言」に基づいた取り組みを1つずつ積み重ねてきました。これまで5期20年も豊島区長をやらせていただきましたが、まさにその総仕上げが「東アジア文化都市2019 豊島」の開催となります。
 
—池袋を訪れる方々に向けた新たな取り組みとして、どのようなプロジェクトが進行中ですか。
 
 バス会社のウィラー社と契約することで、池袋の東西を巡回する赤い車体の観光バスが登場します。特に海外からのお客さまに地元の紹介を聞いてもらいながら、街の見どころを巡っていただきたいと思います。同時に、成田空港と池袋の直結バス便も運行に向けて関係者と協議しています。日本に入国したらバスで池袋に直行、インフォメーションセンターに荷物を預け、赤い観光バスに乗って街の魅力を感じられるルートを提供することになります。現在、成田からのバス停の候補地を検討中です。料金についてもできる限りリーズナブルな設定を目指しています。
 
 映画館もさらに充実します。現在建設中のものも含めて、2019、2020 年には一気に22 スクリーン増えることになり、映画館の数で新宿、渋谷と肩を並べることになります。アニメイト池袋本店がある“ アニメの聖地” としてのアプローチも、ますます強化していけると期待しています。漫画家の聖地「トキワ荘」の復元工事も、東京オリンピック・パラリンピックに間に合うように着々と進められています。このように、2019、2020 年に向けて、区内各所で多くのプロジェクトが進んでいます。これら未来の世代に有形・無形の価値を伝えるレガシーを「東アジア文化都市2019 まちづくり記念事業」として位置付けています。


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