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2019年7月26日号  トップインタビュー  京都悠洛ホテルM ギャラリー  総支配人 田中 一徳 氏 

Mギャラリー日本初上陸。京都ならではの 唯一無二のプレミアムホテルを構築

【月刊HOTERES 2019年07月号】
2019年07月26日(金)
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❒ フラッグシップホテルを出店するなら東京がよいと考える方が多いのですが、どうしてこのブランドを京都に出店しようと思われたのですか。
 
 京都がメトロポリタンでもなく、単なる古都でもなく、それらがうまく共存しているところに注目しました。文化的ストーリーがあり、美意識が脈々と受け継がれていることがM ギャラリーの持つストーリー性に合うと考えました。それは、形は違えどもヨーロッパにあるデスティネーションと街の性格が似ているのではないでしょうか。例えば、いまも街中にある数百年前の建物に住む人がいたり、古刹が稼働しているなど。
 
 また、京都が好きという女性が多く、着物を着て街歩きなど女性目線の観光コンテンツを企画していく姿勢も見られ、Mギャラリーにとって最適なロケーションだと思いました。
 
 
❒ 京都悠洛ホテルM ギャラリーの“唯一無二のもの”について具体的に教えてください。
 
 M ギャラリーのコンセプトである地元の魅力の発信にもこだわり、ホテルの真ん中のアトリウムに竹林を設けたほか、客室のベッドのヘッドボードには西陣織を採用し、フロントには京都産アロマオイルを用意しております。レストランでも丹波地鶏などできるだけ京都産のものを使いたいと考えています。
 
 また、パブリックスペースは明治時代の華族の邸宅をイメージし、美術品などはすべて本物を展示しています。お客さまに心を揺さぶる感動を与えたいと思っていますので、それには本物でないとだめなのです。ですからホテルの中にあるのは基本的に本物をそろえました。
 
 京都にはこのような雰囲気のブティックホテルが存在しておりませんので、いままでの京都にはないホテルができたと自負しております。
 
 
❒ これまで街中に小規模なブティックホテルはありましたが、レストランやバーも付帯するこれだけの規模のコンセプチュアルなブティックホテルは初めてだと思います。京都には街中に魅力的な飲食店がたくさんありますが、あえて飲食施設を充実させた理由はどこにあるのですか。
 
 レストランやバーを付帯することで滞在中のホテルライフをしっかりご提案できると考えたからです。また、外国人客にとって、バーはライフスタイルの一部という施設ですからホテル内にも必要不可欠ですね。しかしながら三条大橋の向こうにはいろいろ魅力的な飲食店がありますので、そこを渡ってでも来たいと思っていただけるものを探求し続けなければ、レストラン、バーの運営は難しいと思っています。料理に特徴を持たせ、シーズンや年ごとに変えるなど差別化を図っていくつもりです。
 
 
❒ 飲食全体のレベルが上がり、「おいしい」「安心」「安全」以外の魅力が求められる中、夜のホテルレストランは集客に苦戦している店舗が多く存在します。その中で先に述べた「差別化」について、具体的に行なっていることはありますか。
 
 ヘッドバーテンダーがとても優秀で、クリエイティブでアッと驚くようなカクテルをつくります。カクテル一つ一つにストーリーを持たせています。ぜひ京都の豆腐と牛乳を使ったカクテル「舞妓」などをお試しいただければと思います。このカクテルは、アマレットリキュール、フレッシュレモンジュースと眼の前ですくった絹ごし豆腐、さらに生クリームのような京都・木津産の木津川クローバー牧場牛乳とともにシェークします。真っ白なとろっとしたカクテルに赤い苺のドライフルーツを一つそえると白塗り、赤い唇の舞妓さんのようになります。こういったカクテルをバーテンダーの説明を受けながら楽しむというのは特別な体験だと思います。

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