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2020年2月21日号 トップインタビュー (株)阪急阪神ホテルズ 代表取締役社長 藤本 和秀 氏

阪急阪神ホテルズ ウエルカム感あふれる接遇を基本にブランドごとの役割・サービスを分け各ホテルがターゲット層のお客さまに愛されるホテルに

【週刊ホテルレストラン2020年02月21日号】
2020年02月12日(水)
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90年あまりの間愛されて来た姿を可能な限り残し、より美しく

---伝統と格式を持ち、多くの方に愛され続けてきた宝塚ホテルが一つの時代を終えます。新たなステージを目指す同ホテルの移転・新築についてはいかがでしょう。

宝塚大劇場唯一のオフィシャルホテルでもある「宝塚ホテル」は、1926 年の開業から長く地元の方にご愛顧いただいてまいりました。しかし躯体としては90 年余りを経ており、耐震工事も難しい状況でした。そこで、宝塚大劇場の西隣に移転して建て替えようという話になった訳です。すでに建物はほぼ完成しており、手前みそですが、外観は宝塚大劇場や宝塚の街並みに溶け込んだ、美しいデザインに仕上がっています。旧ホテルに飾っていた、画家の小磯良平さんの原画で、実際に大劇場で使われていた緞どんちょう帳、宴会場のシャンデリアなどはそのまま移し、切妻屋根の壁面に描かれていた植物モチーフを再現するなど、旧ホテルのデザインを可能な限り残し、復元しました。客室は、129 室から200 室に増やしています。今年5 月14 日に開業予定ですが、これは「1926 年の開業と同じ日付」というストーリー性を持たせることで、私たち、そしてホテルをご愛顧いただいているお客さまにとっても、歴史的な日になると期待しています。

---シティ、リゾート、どちらにも属さない特別なロケーションに位置するホテルですが、料飲施設については。

ビュッフェ&カフェレストランと日本料理、鉄板焼、それからラウンジを予定しています。料飲も宿泊も、これまで「宝塚大劇場」のお客さまに多く利用していただいていますので、唯一のオフィシャルホテルとして、相乗効果を発揮しながら営業していければと考えています。また、婚礼施設は自社では持ちませんが、宴会場はありますので、外で挙式をされて、ホテルの中で披露宴ができる環境を整えております。

---グループ全体として、既存ホテルの取り組みや意識についてお聞きしたいのですが。

ハード面では、2017 年に「第一ホテル東京」の全客室を改装、18 年は「ホテル阪急インターナショナル」、19 年は「第一ホテル東京シーフォート」と「新阪急ホテルアネックス」の一部改装を行ないました。また19 年には、一部ホテルを除き、直営ホテルの全客室の禁煙化を完了しました。ソフト面では、キャッシュレス化への対応を進めており、すでに「Alipay」や「WeChat Pay」などを導入しています。さらに、インバウンド対応として、多言語翻訳ツールなどを導入し、スムーズな接客対応を行なうことができるよう進めています。 また、組織の改編も行なっています。2 年前から、宿泊部門のセールスやレベニューマネジメントについて、ホテルごとではなく首都圏、近畿圏、レムと、エリアや事業部ごとに分け、棲み分けを考えながら、マネジメントを一元に担う部署を設けて効率化やグループホテル間の競合の防止を図っています。システムによるAI 化も検討していますが、現段階ではいくつか課題があると判断しており、まずは年内に一部のホテルで試験的に導入し、今後の展開への検討を進めてまいります。

また、環境への意識として、プラスチックストローから生分解性ストローへの切り替え、タオル・シーツの再使用から汚水の低減を図るなど、環境に配慮した取り組みを行なっています。加えて、フードロス削減への取り組みも意識していきたいと思っております。

---人事面についてはいかがでしょう。

女性・シニア層の活躍、外国人労働者の受け入れと、インバウンドに対応するための語学教育が非常に重要な要素になってきています。特に語学教育については、社内研修はもちろん、海外派遣研修として、台北のホテルには年2 回、3カ月間、ニュージーランドのホテルには年1 回、半年間の行程で実施しています。外国人労働者については、台湾の大学との提携により外国人の新卒採用を開始。外国人従業員比率は少しずつ高まる中で、今後はインターンシップも受け入れるなど、さらなる採用強化につなげていきたいと考えています。もう一つ、人事面ではテレワークも試験的に開始しています。制度利用者は育児中の短縮勤務者が中心ですが、他業種での事例を研究しながら、積極的に適用範囲を広げていきたいと考えています。

---最後に、大阪のマーケットについての展望をお聞かせください。

もとより覚悟はしていましたが、われわれの本拠地である大阪は今、競合が増え、稼働率やADR が上がらないきびしい状況にあります。一般的に「客室の供給過多」と言われているように、需要と供給のギャップが大きくなっていると感じています。昨年弊社は大阪・福島を含めた大阪キタエリアだけでも、3000 室強を持つホテルグループになりました。各ホテルの役割をしっかり分けて、各々が役割を果たしていかなければと思っています。今後、ワールドマスターズゲームズ2021 関西や2025 年日本国際博覧会(大阪・関西万博)など、マーケットや背景には明るい要素もそろっているので、東京オリンピック・パラリンピック後の市況を見極めながら、培ってきたノウハウを以って、3000 室をしっかりと販売していきたいですね。

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