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2020年3月27日号 トップインタビュー 株式会社C&G バリューデザイン 代表取締役社長 副島 和昌 氏

街のブランド価値を高める歴史と伝統のある施設の魅力を発掘し、 その施設を再び甦らせる。九州を熟知したチームが社名を新たにスタート。

【月刊HOTERES 2020年03月号】
2020年03月26日(木)
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---社名の「C&G」とはどういう意味が込められているのでしょう?

「C&G」は「COOL & GLAMOROUS」の略。クールでグラマラスな施設を創造して行くこと、そして、そこで働くスタッフも、クールでグラマラスであることです。一見クールやグラマラスとの表現は外見を捉えられがちですが、ここで言うクールでありグラマラスな人とは、人間性が豊かで内面がクールでグラマラスであることを重視しています。施設はもとよりスタッフまで全てがクールでグラマラスでありたい、そんな想いからこの社名になりました。実はこの社名、社員からの公募で決めました。社名変更を行うにあたり、私が最も重視したのは、全てのスタッフが会社は自分たち一人ひとりの力により運営され、成り立っているもの、自分の会社を誇りに思い日々運営に携わること。いわゆるインナーブランディングのひとつで実施しました。社名公募は、社員はもちろんパートやアルバイトの皆さんから広く募集しました。小さなことのように思えますが、スタッフの一体感を高めることができました。

弊社ではミーティングもテーマを設定したグループディスカッションが中心で、最終的にはプレゼンをしてもらうスタイルです。例えば “クールでグラマラスな人ってどんな人?”という抽象的なテーマも、時間をかけてしっかりと皆でイメージを共有し、根付かせていくようにしています。トップダウンだと時間はかからないのかもしれませんが、一方スタッフの意識が変わる、浸透するまで時間がかかるので、逆に近道になると考えています。

その意識共有のために明文化したのが「VALUE( 行動規範)」。「品格があること」「模範となること」「個性があること」など6つの行動規範を掲げ、その価値を共有し、採用からトレーニング、そして人事査定までと全ての基準としています。

---それだけ時間と労力をかけ、人材教育に力を入れるのはなぜなのでしょうか?

私が今までのキャリアを通じて確信したのは「その企業の良し悪しは“そこで働く人の意識”で左右される」ということ。仮に場所や施設のグレードなど、同条件のホテルがあったとして、同じようなホテルでもそこで働く人によって業績は大きく異なるものです。つまり、優秀な人材を育てられるか否かにより、企業価値を上げるか、下げるのかの鍵となります。広告宣伝を行えば一時的な集客は可能になります。その後、継続的な集客を続けるため広告宣伝を続け負のスパイラルに陥ることがあります。集客のための、究極のオペレーションは口コミです。これらを実現できるのは接客の最前線にいるスタッフ“人”でしかありません。

だからこそ「思想を変える」ことが重要。方向性や明確なビジョンが確立し、意識が変わると言動が変わります、言動が変わると利益も変わります。

---昨年30 代という若さで柚木さんを統括総支配人へ、そして今年COO に登用されましたが、その理由とは?

彼は36 歳の時に「古湯温泉ONCRI/おんくり」の総支配人に就任しました。彼とはずっと二人三脚で歩いてきましたが、彼は“人を巻き込んでいく力”に非常に長けていて、スタッフに自分で考えさせながら物事を進めていく、これは非常に素晴らしいことだと感じています。

企業文化というのは、経営者だけではなく、ミドルマネージメントのスタッフ全員で担い、ひとつになって発信することで、よりスピード感を持って根付いていくものです。企業姿勢を理解し同じベクトルを向くこと、自分が働いている企業に誇りを持てることがあってこそ、初めてマーケティングやセールスが円満に進みます。それがなければ、事業拡大などかないませんよね。

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