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2020年3月27日号 トップインタビュー 株式会社C&G バリューデザイン 代表取締役社長 副島 和昌 氏

街のブランド価値を高める歴史と伝統のある施設の魅力を発掘し、 その施設を再び甦らせる。九州を熟知したチームが社名を新たにスタート。

【月刊HOTERES 2020年03月号】
2020年03月26日(木)
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アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ ヒルトップスイート

---手掛けてこられた施設は、歴史や伝統があり、名が知られているところが多いように感じます。あえてそういった施設を選ばれているのでしょうか?

そういったポテンシャルの高い施設の再生は弊社の強みが出せると思います。ハード、ソフト両方を丸ごと変革させ、運営までお引き受けする場合もあれば、事業サポートという形など、関わり方は案件によって異なります。フィールドとしてはまずは福岡市から150km 範囲を考えていますが、九州には魅力的な観光地や宿泊施設が数多くありますので、そんな魅力を秘めた施設に戦略的投資やオペレーション改善を施し、活性化していきたいです。

---九州の中でも特に福岡は激戦区と言われていますが、どのような戦略を考えていますか?

福岡の宿泊施設は確実に供給過多の状況に陥っています。オリンピックを機に回復していけばよいのでしょうが、間違いなく生き残りの時期に突入しています。そこで問われるのはいかに個性的であるか、ホテルがお客様の滞在をどのように演出できるか、にかかってくると思います。福岡の都心部には様々なホテルが目まぐるしいほどに増えていますが、個性的なホテルはまだ僅かです。

弊社においては、今年7 月完成予定で「アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ」の6階フロアをリニューアルします。18㎡の客室2部屋を1 部屋とし36㎡へ拡張し、高台というロケーションを生かしたビューバスを設置します。ハード・ソフト共にお客様の体験価値を上げていき、より豊かな時間をお過ごしいただけるよう徹したいですね。

---九州は大陸に近い地の利もありますが、その分、社会情勢の影響も受けやすいのでは?インバウンドに関してはどのようにお考えでしょうか?

その通りで、日韓関係の悪化やコロナウイルスの影響などは否めません。しかし「古湯温泉ONCRI/ おんくり」をオープンした2012 年からインバウンドは20% を上限に運営できればいいと捉えており、実際にその数字で推移しています。あくまでターゲットは国内ゲスト。国内のお客様に高い評価を受けることで、海外のお客様も認めてくださるでしょうし、そうなると海外向けのプロモーションも打つ必要がなくなるかと。

---今後の具体的なビジョンについてお聞かせください。

まずは5年間で10施設を手掛けることを目標にしています。ホテルのみならず、旅館や飲食店など、ジャンルは様々になるかと思います。特に旅館は個人的に興味を持っています。福岡市を訪れる外国人ツーリストの6割はビジネスホテルに滞在していると言われています。つまり外国人ツーリストにとって日本のホテル=ビジネスホテル。せっかく日本に訪れたのだから、もっと日本を感じて頂きたい。日本のホテル=旅館、日本文化を都市部で体験できる。そんな“日本らしさ”と“地方性”を併せ持った旅館が出来たら面白いでしょうね。

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