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2020年4月3日号 トップインタビュー (株)阪急阪神ホテルズ 経営戦略本部 SDGs推進部長 鳥井 由佳 氏

トップインタビュー (株)阪急阪神ホテルズ 経営戦略本部 SDGs推進部長 鳥井 由佳 氏

【月刊HOTERES 2020年04月号】
2020年04月02日(木)
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インバウンドやビジネス客獲得で客室、料飲とも業績は好調

---初めに部門別の売上比率と、2019年の業績を教えてください。

 2019 年の部門別の売上構成比は、宿泊部門が44%、レストラン部門が22%、宴会部門が34%でうち一般宴会とブライダルが半々という状況です。

 業績については、宿泊部門は12 月まで右肩上がりで推移し、レストラン部門も好調でした。婚礼部門は件数が大幅に減少したことで全体として前年比減となりました。

 今年になってからは新型コロナウイルス感染拡大の影響は否めませんね。宿泊のキャンセルをはじめ、2~3月は毎年加速度的に宴会やレストランの予約が入る時期なのですが今年は入ってきません。人が多く集まるバイキングレストランにも影響が出ています。今後も先行きは不透明です。

---宿泊のインバウンド比率はいかがですか。

インバウンド比率は今年1 月現在で、前年を上回り40%を超えました。5 年前は10 数%だったので急増しています。内訳は、米国と中国が多いですね。天王洲アイルは近隣に外資系企業が多く、団体客よりは個人利用、ビジネス需要が多いのも特徴です。当ホテルは羽田空港が近いので、今後はインバウンド比率を50%ぐらいまでは伸ばしていきたいと考えています。

---客室をリニューアルされたそうですね。

東京オリンピックを控えていることやインバウンドが右肩上がりということもあり、宿泊部門のテコ入れのために2016 年、2017 年、2019 年と改装を実施しています。110㎡以上のスイートルーム2 室を分割して増室するなど、客室数は5 年前の127 室から132 室になりました。昨年7 月のスイートルームの改装では高層階ならではの眺望を生かし、リビングでくつろぐときも、バスルームを使っているときも、ベッドからも夜景を楽しめるような客室にしました。夜チェックインするお客さまには、部屋に入ると夜景が見えるようにカーテンを開けた状態にしています。

また、レジャー利用に対応し、同じクオリティーのベッド4 台を入れたファミリールームも4 室設けています。バスルーム以外にもベーシンを設置するなど使い勝手も考慮しています。

リニューアルにより高額で販売できるスイートルームを持つことや多人数部屋を増やすことでADR を上げていく大事な要素になります。

---婚礼部門に関してどのような施策を打っているのですか。

お台場や品川エリアの婚礼マーケットが縮小傾向になる中で、顧客を取り合っていると感じています。その中で当ホテルは天王洲アイルの地域特性を生かして、訴求していこうと考えています。例えば近隣にクルーズクラブ東京や屋形船の会社もありますので、これらの地域の企業とコラボレートするなど。こうしたアイキャッチ的な商品を打ち出すことで、このホテルにくれば人とは違った婚礼ができるのではないかという期待を高めたいと考えています。

また、これまでは土日に多くの婚礼枠をとっていましたが、お客さまに都合のよい時間帯に絞っていく考え方に変えました。午前中や夜の時間帯は前泊や後泊が必要ですが、当ホテルは羽田空港や新幹線の品川駅とのアクセスもよいので、昼間の時間帯なら列席者の方々も宿泊しないで参列できます。このような時間帯と立地を組み合わせてアピールしていくつもりです。

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