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ラスベガス・サンズ IR、日本参入見送り

日本での枠組みでは目標達成は困難、今後はシンガポールやマカオに注力

2020年05月26日(火)
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 カジノ企業大手のラスベガス・サンズ(本社・米国ネバダ州、以下 LVS)はこのほど、日本におけるカジノを含む IR(統合型リゾート)事業の参入を見送る方針を発表した。会長兼最高経営責任者(CEO)のシェルドン・G・アデルソン氏は、「日本における IR 開発の枠組みでは、私たちの目標達成は困難」と理由を述べ、今後はシンガポールやマカオに注力していく方針だ。

また、「ラスベガス、マカオ、シンガポールで当社が先駆者として開発して成長を遂げた MICE を中心とする統合型リゾートモデルは、アジア諸国が経済成長の原動力としてビジネスおよびレジャー観光産業を強化することを検討する場合、今後もベストプララクティスとして参考にされると考えている」とコメントした。同社は昨年、大阪での IR 事業参入は見送り、横浜・山下ふ頭を最優先に日本進出を目指していた。横浜の IR 事業には LVS のほか、メルコリゾーツ&エンターテインメント(本社・香港)、ギャラクシー・エンターテインメント(本社・香港)、ウィン・リゾーツ(本社・米国 ネバダ州)などが名乗りを上げており、他社の動向が注目される。日本では IR 整備法 10 条で、カジノ・ライセンスの有効期間が整備区域の認定から 10 年間(以降 5 年ごとの更新)と定められており、施設建設後の 5~6年の営業期間で投資を回収することが難しいとの声も聞かれる。


 

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