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2020年8月21日号 TOP INTERVIEW メズム東京、オートグラフ コレクション 総支配人 生沼 久氏

TOP INTERVIEW メズム東京、オートグラフ コレクション 総支配人 生沼 久氏

【月刊HOTERES 2020年08月号】
2020年08月19日(水)
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「TOKYO WAVES」をコンセプトに四つの柱でメズムブランドを創る

■「メズム東京、オートグラフ コレクション」(以下、メズム東京)はどのようなホテルブランドですか。

 メズム東京というブランドの根底にある理念は「五感を魅了し、インスピレーションを創出して、人々の人生を豊かにする」というものです。その理念の上に、ほかのホテルとの差別化を図るためのコンセプト「TOKYOWAVES」があります。常に進化する東京とシンクロしながら、現在の「クールな東京」を発信していきます。ブランドの柱は四つ設定していて、その一つめが「ロケーション」です。メズム東京は目の前に浜離宮恩賜庭園と水辺が広がる、唯一無二のロケーションを有しています。お隣には劇団四季のシアターがあり(2020 年秋開業予定)、東京のカルチャーを感じていただくこともできます。二つめが「おもてなし」です。メズム東京のおもてなしは「スターサービス」と呼ばれ、ワンストップでシームレスな対応ができるチームがお客さまに寄り添うサービスを提供します。三つめが「インスピレーション」です。メズム東京は日本のクラフトマンシップにつながる、さまざまなブランドや企業とのコラボレーションを積極的に進めていきます。

また、レストラン「Chef’s Theatre(シェフズ・シアター)」では、江戸前の粋と洗練された本物だけを贅沢に堪能する形で、本格的なフレンチを「ビストロノミー」スタイルで提供するコンテンツを創っています。四つめは「東京のモード」です。こちらはビジュアルの差別化の部分で、黒を基調としたファッションを採用するためにYOHJI YAMAMOTO 社 のブランド「Y's BANG ON!(ワイズ バングオン)」とコラボレーションしました。ユニークなユニフォームで館内に東京のモードを表現しています。

 

すべてを自分たちでゼロから探し出し、ブランドに準ずるものを選定していった

■開業準備期間、特に大変だった点はありましたか。

 メズム東京を創るにあたって、私たちはすべてのものを自分たちでゼロから探し、選定していきました。メズム東京というブランドに準ずるものを一つ一つ選んでいくには、なかなか大変なプロセスを経なければなりませんでした。オートグラフ コレクション ホテルのグローバルスタンダードに基づいたクオリティーを担保しながら、同時にメズム東京としてのこだわりと結びつけていくことが求められました。「こんなものがほしい」という私のリクエストに応えて、オペレーションチームや購買チーム、クリエイティブチームのメンバーがイメージに合うものを探してくれて、次第に形になっていきました。実際にアイテムが完成してセットアップしたとき、私は「これはどうして選んだか」についての説明を現場のタレントに落とし込んでいきました。私のアイデアと現場からのフィードバックを混ぜ合わせながら、メズム東京のスタイルを創っていったのです。

 例えば、客室に案内するときにデジタルピアノの使い方を説明するオペレーションフローがあります。私が「ただの説明ではつまらない」と投げ掛けたところ、「タレント」と呼ばれる現場のタレントの1人が説明時に弾くフレーズをオリジナルで作曲してくれました。タレントが胸に手を当ててご挨拶するメズム東京のグリーティングスタイルは、私が「記憶に残るグリーティングはないか」と投げ掛けたところ、大学で演劇を学んだタレントが舞台挨拶のポーズを取り入れて提案してくれました。

 

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