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2020年8月28日号 TOP INTERVIEW (株)立飛ホスピタリティマネジメント 取締役COO 坂本 裕之 氏

TOP INTERVIEW (株)立飛ホスピタリティマネジメント 取締役COO 坂本 裕之 氏

【月刊HOTERES 2020年08月号】
2020年08月27日(木)
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心にもからだにも健康的なライフスタイルを提案するホテル

---本プロジェクトは、非常にやり甲斐はありますが難しい案件だったと思います。坂本COO にしかできなかった仕事であろうと感じます。まずは、お引き受けされた経緯と、ホテルのコンセプトや在り方をどのように決めていったかをお聞かせください。

普通のホテルを創る仕事だったとしたら私はお引き受けしていませんでした。「立川の都市格を上げてほしい」というミッションに惹かれたのです。立川という街の品格を高めるためのホテル、時間とお金をかけて遠くからでも立川に来ていただけるデスティネーションホテルをどう創るか。これをオーナー会社の方や幹部スタッフ、マーケティング会社と相当時間をかけて考えました。

「空と大地と人がつながる” ウェルビーイングタウン”」、これは、この新街区「GREEN SPRINGS」のコンセプトですが、その基幹施設であるホテルは、当然それを具現化する存在であるべきです。この新しい街が「ウェルビーイング」を提唱しておきながらそれにこだわらなかったら、この街は一気に衰退するでしょう。ですので、ホテル経営を考えたら一見無駄に見えること、不合理に思えることだらけです。続けることには正直骨が折れます。ですが、徹底的にこの尖がったコンセプトを磨き、これだけは崩さずに守り抜くホテルであることこそが、競合と競争せずとも選ばれる差異化要因ですし、長い目で見た成功のポイントだと確信しています。

---ウェルビーイングなホテルとしての具体的な取り組みは。

新しい時代に新しい心地よさと喜びを提案していきたいのです。便利なモノに満たされている客室ではなく、必要最低限にそぎ落とされたミニマルな空間の美しさを感じていただいたり、野菜の美味しさ、どんなに飲んでも次の日に残らない良質なお酒の美味しさなどに気付いて感動していただく、チェックアウトの際、心身ともに健康になっている自分に驚く…、そんな喜びを創造するホテルです。

使用しているプロダクトにも徹底的にこだわっています。コーヒー、タオルのコットンなどには、値段は上がりますがフェアトレード製品を利用しています。生産者や生産している地域の社会貢献になってもらえればという思いがあります。ベッドのマットレスは、スプリングコイルなしのウレタン素材です。スプリングコイルは産業廃棄物になりますし、その前にとても重たいので清掃スタッフの負担になっていますので軽いウレタンを使用しています。ウェルビーイングであるべきは、働くスタッフも当然含まれるのです。

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