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2020年12月11日号 新しい視点「ホテルの価値」向上理論 ホテルのシステム思考

第425回 冬場感染症第三波に対する徹底防御の必要性

【月刊HOTERES 2020年12月号】
2020年12月09日(水)
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 2020 年10 月、豪連邦科学産業研究機構(CSIRO)によりますと、ガラスやビニール、ステンレススチール、紙幣、木綿の布の上、携帯電話の液晶画面や現金自動預払機(ATM)など身近なものに使われる素材を選び、新型コロナウイルスを含んだ人工の粘液を載せて、湿度50%、紫外線の影響がない暗室で存続時間を調べた結果、温度20℃なら、木綿以外の表面には、いずれも28 日後でもウイルスは残っていました(木綿では14 日目までになくなった)。

 温度30℃の場合、紙幣では21 日間残存するウイルスがわずかにありましたが、ガラスやスチールは7 日間、木綿やビニールは3 日間、温度40℃になると、木綿の場合は16 時間未満、ガラス、スチール、紙幣は24 時間、ビニールは48 時間と報告されています。また湿度に関しては、40 ~ 60%の湿度環境ではエアロゾル状態でのウイルス量を最少限にできるとの報告も見られます(2020 年8月、インド、ドイツからの報告)。オーストラリアにおける新規感染者数の動向を見ますと、冬場であった6 月から8 月に大幅に増加した後、春先である9 月に収束しています。以上から、日本においては、この11 月から春先までの間が第三波となり、相当数の新規感染者数増が懸念されます。来年にはワクチンの供給も期待されますが、それまでGoToトラベルキャンペーンの継続、春先から徐々に計画されるインバウンド市場の再開、さらにはオリンピック・パラリンピックを実現するためにも、今こそこれまでの経験を生かし、日本ならではの主眼や手法に立ち一丸となってこの難局を乗り越えねばなりません。

 

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