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2020年12月18日号 トップインタビュー 浅草東武ホテル 総支配人 篠田正治氏/調理部調理長 前田勝士郎氏

トップインタビュー 浅草東武ホテル 総支配人 篠田正治氏/調理部調理長 前田勝士郎氏

【月刊HOTERES 2020年12月号】
2020年12月15日(火)
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2名以上の人員稼働ができる客室の造りを活用し、将来的にRevPAR を上昇させたい

■浅草というエリアをどのように見ていますか。篠田 浅草という地には大きなポテンシャルがあると考えています。成田空港・羽田空港共に乗換なく来れ、都心の観光地・中心地にも利便性が良く、また、日光・鬼怒川といったリゾート地への出発点と旅の拠点にするには抜群のロケーションです。また、東京下町の風情を残した地でもあり、東京を代表する観光地です。夏には隅田川花火大会・秋には三社祭りなど様々な催事もあります。

隅田川花火大会では、第1会場、第2会場ともに観られる角部屋もありますし、花火の音を取入れられるように窓は少しだけ開くような設計をしました。また、花火だけなく東京スカイツリーや浅草寺が眺められるのもこの立地ならではのメリットです。夜になると浅草寺はライトアップされますので、仲見世も含めて美しい景観をお楽しみ頂けます。

東京スカイツリータウンにも徒歩で行くことも可能な距離です。浅草から東京スカイツリータウンまで散策できる新たな下町のコミュニティスポット「東京ミズマチ」も完成し、東京スカイツリー、ソラマチ、東京ミズマチを回遊することも可能となりました。

水上バスの出航場所や老舗も軒を連ねており、これらの施設と浅草ならではのコラボレーションを行い、魅力的なプランの造成も今後は考えていきたいと思っております。

■短期、中長期の目標についてどのように考えていますか。

篠田 短期的にはGo To トラベルが続く限り、お客さまにはリーズナブルにご利用いただき、その機会を通じて浅草東武ホテルを認知していただきこうと考えています。中長期的には、当初からの計画にあったインバウンドのお客さまの取り込みを図っていかなければなりません。
浅草東武ホテルは1階フロントに自動チェックイン機を3台設置していますので、海外からのお客さまもスムーズにチェックインができますし、順番を待つ煩わしさもなく客室に向かっていただける仕組みになっています。そして何よりも、お客さまに安心・安全に楽しんでいただけるホテルを目指していきたいと考えています。

CS の充実については、2020 年度に開業した和光市、川越、浅草の3つの東武ホテルの若手スタッフが中心となって、さまざまな会議を進めています。意見交換を踏まえて、新しいサービスの在り方を具体的にまとめている段階です。未来に向けて、1段階ステップアップしたサービスを提供できる東武ホテルブランド構築していこうとしているのです。

■数字的な目標を教えてください。

篠田 浅草東武ホテルは2名以上の人員稼働が可能な客室の造りになっています。そのスタイルの中で、ADR は1万5000 円から1万7000 円、できれば2万円まで引上げていければと考えています。

客室の人員稼働が上がれば、当然ADR も上がりますので、より客室のタイプに合った予約の取り方を注意深く進めていきたいと考えています。今は稼働率を重視する形で進め、将来的にはRevPAR を上昇させていきたいというのが基本的な考え方になります。評価いただけるいいところは伸ばしながらお客さま目線に立った改善を繰り返す

■東武グループを活かしたプラン造成は考えていますか。

篠田 短期的には近場の観光スポットである東京スカイツリータウン・東京ミズマチの活用を考えます。東武グループ全体で打ち合わせを進めているところです。その上でさらに駅近の利点を活かし、東京都内を広く楽しんで頂くための拠点としてもアピールしていければと思います。

浅草から東武鉄道で行くことができる日光はインバウンドにも人気の観光地ですし、東武グループが運営するリッツ・カールトン日光や金谷ホテルもありますので、上手く連携しながら相互送客につなげていく方法についても考えていきたいと思います。

■現在、目の前にある課題への取り組みを教えてください。

篠田 コロナ禍によって朝食会場の席数が限られているため、お客さまに少しお待ち頂くようなケースが発生してしまっていますので、その改善策を講じていく必要があります。

4名掛けのテーブル席に2名さまでご案内することでソーシャルディスタンスを守っていますが、さらにアクリル板を設置するなどお客さまをスピーディーにご案内できる対策を充実させる方向で検討を進めています。

前田 開業1カ月で、レストランの運用の確立がようやくできてきました。今は日曜日の稼働が高い状況ですが、コロナが終息に向かい、平日の稼働が増してきたとき、どのような改善が必要かを予測しながら、具体的な施策を日々検討しております。

お客さまの声に耳を傾け、問題点があれば一つ一つ謙虚に受け止めお客様目線に立ち改善を行っております。
その中でも、客室の稼働が高くなった時の朝食提供については大きな課題です。今後、提供方法等を検討していきたいと考えております。

■浅草の町との共生という面で、独自の観光案内を創っていく活動は進めていますか。

篠田 ホテルの近隣エリアのマップを製作中です。CS 向上会議の中でスタッフが老舗を中心にお店をまわり、マップ掲載のお願いをしている段階です。浅草の地域には観光に関する団体や種々の集まりがありますので、そういった場所にも積極的に顔を出し、情報を共有していきたいと考えています。
 コロナ禍以前、インバウンドの方々は浅草で食べ歩きやレンタル着物、人力車などを楽しんでいたと聞いています。今、それらの要素を宿泊プランに組み組んでいこうとしています。浅草の町は本当に多種多様な素材を持っていますので、私たちにできることからチャレンジしていきます。

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