近畿日本ツーリスト株式会社は、一般社団法人産前産後ケア推進協会との共同で、昨年(2014年)9月に首都圏にてサービスを開始した「産後ケア&レスパイト ホテルパッケージ」を大阪府でも新たに展開した。大東市(大阪府大東市、市長:東坂 浩一)との連携により、「ホテル阪奈」プランを設定し、4月1日(水)よりサービスを開始している。
近畿日本ツーリストは、地域産業の活性化も視野に入れた「宿泊施設による産後ケア事業」を2014年1月より産前産後ケア推進協会とともに研究を開始し、同年9月に商品化していた。病床施設とは異なる宿泊施設で行なう産後ケアは、専門性の高い助産師が行なう心身のケアに、宿泊施設(旅)の持つ“転地効果・リラックス効果”をプラス。専門施設や新たな施設の建設を必要としない“新しいタイプの産後ケア”としてサービスを開始、提供してきた。
大東市では、「あふれる笑顔 幸せのまち大東づくり」を目指し、“大東市に住みたい、住み続けたい、住んで良かったと感じてもらえる施策”のうち、子育て施策の充実の一環として 「宿泊型産後ケア」への取り組みを検討していたことから、この度の連携が実現したという。当プランの対象を産後3~12ヶ月までの母子に広く設定し、現代社会に必要な個別のケアによる子育て支援として、大東市民の利用に際し費用の補助を実施。
「ホテル阪奈プラン」の設定にあたっては、「10カ月の妊娠期間を経て、新しい命を産み出した後に24時間育児が続くママに、お姫様のようにゆったりとした休息の時間と、助産師さんによるカウンセリングの機会を提供することで、産後の心身の回復とともに育児への自信をつけていただき、産後のママが楽しく子育てに取り組めるよう、市としてサポートしたい」との東坂市長の意向を受け、近畿日本ツーリストと連携、「ホテル阪奈」(大阪府大東市、社長:小島 拓之)が実施した。
大東市と近畿日本ツーリスト、産前産後ケア推進協会、ホテル阪奈の4者では、この事業を検証しながら、「子育て安心のまち・大東」実現のため、今後も産後ケア事業の充実を図るとしている。
●産後ケア&レスパイトホテルパッケージ
【ポイント】~女性の一生涯の健康を支援する助産師が、産後特有の心身の変化を踏まえて行なうケア~
・赤ちゃんの月齢やママの悩み・希望にあわせ、助産師が個別のケアプランを作成
・助産師がマンツーマンでケアを行うので、ショートスティながら充実のケア
・転地効果・リラックス : 日常を離れ、ホテルで過ごす空間・時間・プログラム
・育児不安軽減 :助産師さんに育児技術を確認、細かな育児相談など育児サポート
・ママの心と体のケア : 助産師さんによる母体のケア、乳房ケア、カウンセリング
・赤ちゃんのケア : 助産師さんによる発育・発達チェックなど
・体力・気力回復 : 安心できる空間での休息、ゆっくりできる自分の時間
・母子の愛着形成 : タッチケアなどによる母子のふれあい促進、生理的効果など
近畿日本ツーリスト株式会社は、一般社団法人産前産後ケア推進協会との共同で「産後ケア&レスパイト ホテルパッケージ」をホテル阪奈で開始
子育て支援として、大東市民の利用に際し費用の補助を実施
2015年04月02日(木)